対象:お金と資産の運用
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お知恵を拝借させてください。
勤務先の社内預金の今年度末での解散に伴い、資金600万円の元本保証での運用先を探しています。
600万円のうち200万円は不慮の時に備えて、引き出し自由な普通預金(イオン銀行イオンカードセレクト普通預金金利上乗せ0.12%)に、残りの400万円を二人の子ども(12歳女・10歳男)の教育資金にと考えています。
たまたま取引のあったJAにて教育資金の運用について相談したところ、金利の低い定期預金ではなく、全期前納での共済への加入を勧められました。
勧められたのは、こども共済「ステップ」(各人満期時200万円)と終身共済(共済金額500万円)でした。
その後、インターネットで積立型終身共済というとても利率のいい商品があることを知りました。
ただし、社内預金は3月末までは1日当たり50万円まで自由に引き出せますが、それ以降は決済後(利率0.5%)5月末に一括振込みされるまで引き出し不能になるという条件があります。
「積立型終身共済」は3月末でなくなるという話ですし、こども共済と終身共済も日銀のマイナス金利の影響を受けて、4月以降に掛金が変わる可能性があります。
二人のこどもがそれぞれ大学入学時に使うことを考えると、どうするのがいいでしょうか?他の運用先も含めて御指南をお願いします。
また、引き出し自由な資金の預金先についても、何かありましたらお願いします。
(共済契約者は、現在妻の死亡時の保障がないので42歳の妻で考えています。)
よろしくお願いします。
モモンガ2618さん ( 兵庫県 / 男性 / 41歳 )
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マイナス金利時代の資産運用について
モモンガ2618様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人です。
資金600万円につき、元本保証での運用先をお探しとのこと、拝見しました。
日銀によるマイナス金利導入で今後は、元本確保型での有利な運用先がほとんど無くなると予想されます。
もし僅かでもプラスになる運用先を求めるのであれば、今から長期固定の契約を急いだ方がよいかもしれません。
ただし、インフレリスクには注意してください。
日銀は、何がなんでもインフレにする、という姿勢ですから、マイナス金利に限らず、今後も「異次元」と称されるような金融政策を打ち出してくる可能性はあります。
特に、10年以上などの長期で見た場合、今の金融政策が原因で極端な円安、インフレに向かうこともありえます。
長期固定の契約だと、インフレに伴う金利上昇に対応できません。
あとは、預け先の破たんリスクにも注意してください。
上記、「異次元」の金融政策を続けることで、長期金利が跳ね上がり、国債価格が急落すれば、金融機関の経営にも影響が出かねないといわれています。
ちなみに、銀行預金であれば、破たんしても、預金保険制度により、元本1000万円までとその利息が保護されますが、民間生保や共済は、100%の元本保証がありません。
民間生保は、生命保険契約者保護機構により、破たんの際も責任準備金の9割まで保護されますが、共済には、このような契約者保護の仕組みもありません。
特に、10年以内の運用は、元本確保型でほとんど利回りは取れないはずです。
であれば、教育資金の400万円などは、銀行預金に置くのが無難かもしれません。個人預金は当面マイナス金利にならないようですし。
ご参考までに、本格的なFP相談では、生涯にわたって、その方(ご家族)がお金の面で困らないかを考えます。
元本確保型の運用先は、現状何を選んでも、人生にインパクトを与えるような差になりませんので、個人的には、どちらかというと、インフレリスク、預け先の破たんリスクに注意しながらアドバイスを差し上げることが多いです。
以上、よろしくお願いいたします。
評価・お礼
モモンガ2618さん
2016/02/10 14:05恥ずかしながら、共済には民間生保と違って契約者保護の仕組みがないことを初めて知りました。相談したJAは単組が破綻しても共済連が引き受けるので大丈夫と言っていましたが、その共済連自体が破綻すればどうしようもないですものね。
とうとう長期国債までマイナスになってしまってなんだか不穏な雰囲気ですが、大事な資金ですから、闇雲に増やすことだけにとらわれずに、安全性も考えて運用したいと思います。
アドバイスありがとうございました。
重ね重ねの質問となりますが、以下にもよければお答えください。
1 インフレリスクを考えると何年程度の定期預金にするのが良さそうですか?
(会社が付き合いのある金融機関が社内預金の解散の預け替えにと店頭金利プラス1年0.3%、3年0.45%のキャンペーンをやっているもので。)
2 信用金庫や農協の預金はペイオフの対象になりますか?
回答専門家
- 森本 直人
- (東京都 / ファイナンシャルプランナー)
- 森本FP事務所 代表
オフィスは千代田区内。働き盛りの皆さんの資産形成をお手伝い
お金はあくまでライフプランを実現する手段。決してお金を目的化しないというポリシーを貫いております。そのポリシーのもと、お客様の将来の夢、目標に合わせた資産運用コンサルティングを行います。会社帰りや土日など、ご都合のよい日にお越しください。
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