対象:子供の教育・受験
回答:1件
本山nackeyナオト
音楽講師 音楽プロデューサー トレーナー
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ワーキングメモリーとは
ワーキングメモリーとは
一時的に情報を記憶する脳の機能のことです。
例えば人との会話に反応するなど
基本的な暮らしを送る上でかかせないものですね。
鹿煎餅さんのご質問は「育児・教育 > 子供の教育・受験」へのご投稿ですので
発達障害の子どもたちに関するものだと思います。
それでは発達障害の子どもたちと
ワーキングメモリーといったい何が関係しているのでしょうか。
発達障害の子どもたちはワーキングメモリーの
保管場所が少ないと認識して下さい。
記憶の逓増とは覚えれば覚えるほど
記憶する効果も少しずつ上がっていく現象です。
ですので脳科学的に考えれば
鹿煎餅さんのおっしゃるように
【ワーキングメモリーが低い人間でも頑張って物を沢山覚えれば、
記憶力も上がっていく】という認識の通りです。
ただし多くの子供と音楽の
教育現場で接した感想としては
ワーキングメモリーは
成長していくにしたがって
自然と増えていくものと認識しています。
発達障害の子どもたちは、
ワーキングメモリーの保管場所が少ないため
おぼえるのが苦手です。
どんなに一生懸命頑張っても覚える次から忘れてしまいます。
会話がちぐはぐになったり、急に話がとんでしまったりするのも
前後の文脈を忘れてしまうからなのです。
友達や大人の問いかけに答えたり指示に従って行動する
といった「誰でも出来る」ことがどうしても出来ないのは
本人の努力や性質とはまったく関係ないことなのです。
大人の指示に従えない事からなどで
劣等感を感じ、不登校になってしまう場合もあります。
【ワーキングメモリーが低い人間でも頑張って物を沢山覚えれば】
確かに少しずつ記憶力は向上するでしょう。
でもそれよりも気をつけたいことは、
大人の対応の仕方です。
例えば、「ろうかを走ったら危ないから駄目!」という説明では、
わかりません。
この場合は(怒るのではなく)「歩こうね」でいいのです。
具体的で短く伝えるのがポイントです。
イラストや音楽をうまく使ってもいいでしょう。
一度にたくさんの言葉を使わず
できるだけ短い言葉で
わかりやすく話すことで
子どもたちは会話することができます。
大人の適切な働きかけが
不登校などにつながるのをふせぎます。
子どもの自信がつき
劣等感を感じさせない働きかけがなによりも必要です。
けっきょくはあなたの
愛情とやさしさに優るものはないのです。
(現在のポイント:-pt)
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