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対象：住宅設計・構造
当方が運営補助を行っておりますホテルの客室にて発生している問題について質問です。
まず建物についてですが築26年鉄骨造、地上4階建てで外壁にはＡＬＣが使われています。 用途はいわゆるラブホテルでして、清掃もさっと仕上げて回転率をあげなけばと言う事でスタッフさんも死に物狂いで奮闘しております。 ですがしかし、最上階の北東角に位置する客室の浴室に関してスタッフさんから「いつ清掃に入っても天壁にびっしりと水滴がついて拭きあげるにも一苦労だ。何とかならないか」と言う苦情がありまして困っているところです。
そんなこともあり、つい2ヶ月ほど前に浴室のリニューアルを行った際に換気扇を能力の大きいものに交換し排気ルート詰まっているのか怪しかったため以前より短いルートに壁に穴を開けて変更してもらいました。
結果、換気扇の吸いはかなりよくなりましたが肝心の湿気の抜けが余り改善されていないと言う事になり益々困ってしまいました。
換気扇を替えたくらいでは湿気ぽいのは改善出来ないのでしょうか。
また、天井パネルを貼り換えた際に天井裏を見たのですがデッキプレートが錆びていて水滴が異常なほど付いていましたがこれも関係あるのでしょうか。
他の部屋は浴室の造り、大きさ自体大差ないのに天井までビショ濡れと言う事はあまりありません。 確かに冬場は一番寒い位置（真上は屋上、二辺は暖房もない共用廊下）かも知れませんが…
お風呂を使わなければからっと乾いているのですが、考えられる原因とコストをかけずに試せる改善策、調査方法があれば教えて頂きたいと思います。
因みにリニューアルと言っても予算がないので浴槽はそのまま、既存タイルの上に浴室用のデザインパネルを増し張り（テープ＆シール）天井パネルの張り替え、扉のカバー工法、スチームサウナの撤去、換気扇の交換程度になっております。
きのしんさん （ 長野県 / 男性 / 37歳 ）
回答：3件
専門家浴室が乾燥しにくい原因のひとつとして
はじめまして。東京多摩地域で建築設計に携わっている大沼と申します。
冬場だけでなく通年の現象であること、換気扇の能力を上げたにも関わらず改善しないこと、天井裏にも水滴がびっしり、などを考え併せると、浴室内と天井裏の間を湿気が行き来していて、使うたび湿気が浴室から天井裏に漏れて溜り、換気すると浴室内に引っ張られてしまうという状況が、可能性のひとつとして思い浮かびます。その場合、リニューアル後もそのルートは残ったということになり、見つけて塞ぐことができれば改善するかもしれません。
現地を見ず文面から気づく範囲での話でしかなく、他にも原因は考えられるかもしれませんが、取り急ぎとして多少なりともご参考になれば幸いです。
回答専門家
- 大沼 徹
- （東京都 / 建築家）
- 大沼建築・環境計画事務所 主宰
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土地は本来、ひとつひとつ固有の個性を持っています。その個性を求められている用途と結びつけ、周辺環境と呼応した、その土地ならではの空間／環境づくりをめざします。
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専門家換気は排気だけでは機能致しません
はじめまして
S造の最上階での結露はマンションにおいても起こり得る現象で、他の先生方が仰るよう屋上断熱不良が原因であることが多いです。
また、浴室内に大きな換気扇を設置されたとのことですが、換気扇は吸気量と排気量が合わないと効果がでません。
ホテルの形式上、窓やドアなどは密閉された環境ですと吸い込むべき空気量が足らないため湿気の抜けが改善されないことになります。
また、冬季は常時室内暖房をかけた状態になっていると思いますので、室内面と構造体の間で温度差が大きくなっているのがデッキプレートの結露に繋がっていると感じます。
できればその部屋だけは脱衣室などに屋外との吸気口を設け、換気環境を改善されると良いと思います。
他の部屋との環境の違いをご自身で確認されるには「非接触型温度計」というガンタイプの温度計をオススメ致します。
ﾚｰｻﾞｰで照射された部分の温度がわかる仕組みなので、室内の温度計と違い、浴室天井面の温度・天井点検口からデッキプレートやALC面の温度を測ると結露の起きる部屋起きない部屋の違いが分かると思います。
個人的には、浴室天井裏から外部へ排気する換気扇も設置されれば、浴室内と天井裏の環境が揃って結露しにくくなるのではと感じます。
ご参考まで
やすらぎ介護福祉設計 斉藤
回答専門家
- 齋藤 進一
- （埼玉県 / 建築家）
- やすらぎ介護福祉設計 代表
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齋藤 進一が提供する商品・サービス
森 一夫
建築家、ファイナンシャルプランナー
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浴室の湿気について
きのしんさん。
こんばんは、Toolboxの森と言います。
現場を確認してみないとなんとも言えませんが、以下の３点ならすぐに思いつきます。
１．屋上からの漏水
２．屋上断熱不足による結露
３．屋上の雨水管の結露
いずれも天井内の温度が下がり、室温との差で浴室内の結露が発生しているのでは
ないかと思います。
室内側から見て屋上のデッキプレートが見えているというのは、断熱材がないか
又は屋上のコンクリートの上に断熱材が入っていてその上に防水をしてあるかの
いずれかだと思いますが、デッキに異常な水滴がついていたことを考えると、
断熱材がなくデッキが結露していると考えられます。
また、雨水管も雨が降ると冷えて結露しますが、デッキの結露ほどは広がりは
ありません。
いつも結露していることを考えると、漏水の可能性も少ないと思いますので、
屋上断熱が無く（非常に断熱性能が悪く）天井内が結露している可能性が高い
と判断できます。
当然、天井内の気温は下がりますので、浴室内との気温差で浴室内の結露が
発生していると思います。
原因が上記の通りであれば、お書きになっている方法では、結露を防ぐ事は
できません。
屋上の断熱工事を行うか、その浴室の外側を断熱材で覆うか、というのが
一般的な解決方法です。
もう一つ。
浴室天井内付近で扇風機のようなものを回し、内部の空気を動かすことに
よって結露を防ぐ方法もありますが、どの程度効果があるかはやってみなければ
わかりません。
デッキが結露している部分に向かって、浴室の上（天井内）の空気をファンを
動かします。比較的簡単にできますので、やってみて効果を見てみるのもいいかも
しれません。
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アネシスプランニング株式会社
（お金と住まいの専門家）
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