対象:生命保険・医療保険
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貯蓄性保険のついての考え方を教えていただきたいです。
先日医療保険の見直しを訪問型FPの方に相談しました。
私は最低限の保障を掛け捨て型終身保険で得つつ、浮いた分の保険料を貯蓄にまわしていこうと考えていました。
その旨を伝えました所、今後の年金削減などによる資金不足が確実であるため掛け捨て保険はもったいないので貯蓄性保険に切り替えた方が良いと勧められました。
提案していただいたのは東京海上日動あんしん生命のメディカルキットRとがん診断Rです。
純粋に保険料が上がってしまうことも悩み所なのですが、この方の言うことを丸々飲み込んでいいものか判断がつかなくて困っています。
また、主人の生命保険であるソニー生命の変額保険の逓減定期保険特約とこども二人分の学資保険、学資がわりに加入した利率変動型終身保険を一切やめて、メットライフアリコのドル建て利率変動型終身保険に一本にまとめてはどうかと提案されました。
学費が必要になった際に貸付制度を使うと良いと説明を受けました。掛け金も安く合理的ではあると思うのですが為替の面で少し怖いと感じてしまいました。
散文で申し訳ないのですが貯蓄性医療保険についての考え方と、ドル建て保険を学資保険がわりにかける際の注意点を教えていただきたいです。
むらなかさん ( 静岡県 / 女性 / 32歳 )
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貯蓄性保険について
アネシスプランニングの寺岡と申します。宜しくお願いします。
さて、ご質問の件ですが、保険商品の云々の以前に、そもそも生命保険は貯金ではないということを認識しておくことでしょう。
よく、学資保険や個人年金は貯蓄と考えがちですが、満期が来てはじめて払込保険料総額を若干上回る返戻金が約束されるものです。
しかも、中途解約すれば払込保険料全額はかえってきません。
それに対して、銀行や郵便局で毎月、定期預金をしていれば元金は保証されます。
(預金していた銀行がつぶれた場合の保証は1,000万円が上限にはなりますが・・・)
しかも、いつでも簡単に解約でき、その資金の使途は自由です。
また、保険料の仕組みを知ればわかることですが、いわゆる「掛け捨ての保険」の保険料の仕組みは、付加保険料+危険保険料で決まります。
これに対して、「貯蓄にもなる保険」の保険料は、付加保険料+危険保険料+生存(貯蓄)保険料で決まります。
つまり、掛け捨ての保険は保険料の仕組みから考えると、決して損ではありません。
逆に、貯蓄にもなる保険はその貯蓄性に限界があり、保険商品に求めるものではないことが理解できます。
現状からして、保険料も相当額支払っている感がありますので、生命保険の保障はできるだけシンプルに徹して、保険料負担を安くし、その分をキチンと預金等で貯蓄されることをお勧めいたします。
FPの方々の中には、保険販売もしておりますので、当然、インセンティブの高い保険を勧められる可能性もありますからご留意ください。
以上、ご参考になれば幸いです。
尚、個別のご相談や詳しい説明をご希望でしたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
宜しくお願い致します。
■アネシスプランニング(株)寺岡 孝
http://profile.ne.jp/pf/t-teraoka/s/s-3328/
電話:03-6202-7622
メール:info@anesisplan.co.jp
回答専門家
- 寺岡 孝
- (東京都 / お金と住まいの専門家)
- アネシスプランニング株式会社 代表取締役
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釜口 博
ファイナンシャルプランナー
-
貯蓄が目的でしたら、保険に拘る必要はありません。
むらなか 様
この度はご質問をいただきまして、ありがとうございます。
保険実務に強いファイナンシャルプランナーの釜口でございます。
http://www.bys-planning.com
私は最低限の保障を掛け捨て型終身保険で得つつ、浮いた分の保険料を貯蓄にまわしていこうと考えていました。
⇒おっしゃる通りだと思います。
セーフティーネットのことを考えれば、一番賢明な方法です。
生命保険会社のセーフティーネットである生命保険契約者保護機構は、
解約返戻金や満期保険金に対しては補償していません。
補償しているのは、責任準備金(保険金を支払うために積み立てているお金)の90%です。
掛け捨ての保険は責任準備金を積み上げない保険ですから、保険会社が破綻したとしても
影響がないあるいは、ほとんど影響しません。
銀行預金につきましては、預金保険機構により1000万円とその利子に関しては、
補償されています。
提案していただいたのは東京海上日動あんしん生命のメディカルキットRとがん診断Rです。
⇒良い保険だと思います。時にがん診断Rはよく考えられていると思います。
私もお客様のニーズがそこにあれば、提案します。
ただ、デメリットもあります。
70歳(メディカルキットRは60歳などの設定も可能)までに死亡した
場合は、払込保険を下回ります。
また、主人の生命保険であるソニー生命の変額保険の逓減定期保険特約とこども二人分の学資保険、学資がわりに加入した利率変動型終身保険を一切やめて、メットライフアリコのドル建て利率変動型終身保険に一本にまとめてはどうかと提案されました。
⇒ソニー生命の変額終身はインフレにも対応していますし、解約の検討をするとすれば、
慎重になられた方が賢明です。
逓増定期保険特約のような保障は、お子さんとむらなか様のためには確保しておいた方が
良いかと思います。
ただ、他の保険会社の収入保障保険に見直しされた方が保険料は安くなる可能性が高いです。
メットライフのドル建て利率変動型終身は、為替変動のご心配がある状況では選択すべき保険ではありませんね。
目的が貯蓄でしたら、保険に拘る必要はありません。
なぜなら、上記セーフティーネットから考えれば、安全ではないからです。
ご不明な点がございましたら、お問い合わせください。
よろしくお願いいたします。
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