対象:ペットの医療・健康
お世話になります。
2歳雌、避妊済みのハスキーが一か月ほど前から咳をします。
水を飲んだ後や、夜中、朝方に多い気がします。
1軒目の病院では、肺炎の診断で抗生物質や消炎剤の注射でしたが改善せず、別の病院へ連れていきました。
2軒目では、肺のモヤは以前のケンネルコフ等の石灰化の可能性があるので、気管の疾患ではないかとの診断でした。
内服の抗生物質と消炎剤、気管支拡張剤を2週間服用しましたが改善せず、明日からステロイドに切り替えましょうということになりました。
血液検査では、WBCが37000ですが、CRPは1.4でした。
どのような病気、治療、検査が考えられますか?
チュウトトロさん ( 宮城県 / 男性 / 44歳 )
回答:1件
Re:ハスキーの咳
咳は、咽頭、気管、気管支あるいは肺などになんらかの問題があって起こります。
その原因としては、炎症、細菌感染、ウイルス感染、異物や食物等の吸引、気管虚脱、肺水腫、年齢的に可能性は低いですが腫瘍などがあげられます。
また、咳は食道の炎症・異物等でも起こります。
今回の場合、白血球数37000でかなり高いので、重篤な炎症や感染が起きていると考えられるのですが、白血球には桿状核好中球、分葉核好中球、好酸球、単球、リンパ球、好塩基球といった種類があって、このうちのどれが増えているのかによって解釈が異なります。どの白血球が増えているのか「白血球分画」を調べて、治療を検討する必要があります。
CRPは急性炎症が起きているかどうかをみる検査なのですが、1.4と若干高め程度ですので、白血球数とあわせての判断が必要です。診断のために必要なこととしては、まずは身体検査で咳反射がみられるか、咽喉頭・気管支や肺で聞こえる呼吸音がどうか、などに注意してどの部分に問題がありそうか推測すること、胸部レントゲン検査、血液検査などがあげられます。
また胸部レントゲン検査で腫瘤など明らかな異常が認められた場合には、超音波検査やCT検査、気管支鏡検査などの追加検査が必要になることもあります。
今回は肺に白いもやがみられたとのことですが、実際にみていないのでどのような追加検査が必要か判断することはできません。
治療についても、疑われる疾患により異なりますので一概にいえません。
たとえば気管支炎や肺炎などが疑われるときには抗生剤・気管支拡張剤・去痰薬・鎮咳薬等の投与、ネブライジング(薬剤の吸入)等を行います。
ステロイド剤は、慢性気管支炎で使用することがありますが、あらかじめ細菌感染による炎症ではないことの確認が必要になります。
実際に診察や検査を行っていない状況で具体的にお答えすることは難しいので、現在かかっている動物病院の先生ともう一度よく相談していただくことをおすすめします。
(現在のポイント:-pt)
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