対象:遺産相続
86歳の母が、生前贈与について家族会議を開きたいと提案しています。が東京にいる65歳の兄は開催を嫌がって参加しようとしません。兄は、母の預金通帳から900万円と、3月母の姉の遺産1075万円計2000万円持ち出しています。ちなみに私も母から450万円頂いています。母の子供は私と兄の2人です。母は、子供たちが将来仲良くする為にも、いまのうちに生前に資産相続について話をしたい意向です。何か良い解決策はないかと、依頼させていただきました。よろしく御願いします。
ryouji-nakaneさん ( 広島県 / 男性 / 62歳 )
回答:2件
まずは話し合うことから。
ryouji-nakaneさんへ
こんにちは。中国地方のファイナンシャルプランナー、上津原と申します。
以前広島市の税理士事務所に在籍しており相続税の担当もしておりましたので、その時の経験も踏まえながらお話しできればと存じます。
腹を割ってお話ししたいという気持ちがお母様におありなのは、大変すばらしいことだと思います。生前にお話ができればのちのもめ事を少なくすることもできるからです。
ただ、通常の相続税の申告でも、相続発生からおよそ10カ月後を申告期限としています。
相続人が遠隔地にいることなど、協議に時間がかかることを考えてのことです。
私が担当した申告においても、協議が長引き期限ぎりぎりで申告したということもよくありました。
相続の話は、どうしても親元に近い方の方が有利なように考えられがちです。遠方の方ほど、いろいろなことが不安に感じるものです。
私自身も、相続税の申告の際に遠隔地の方からお叱りを受けた経験がございます。
このようなことも考えれば、家族会議が一度でまとまるものではないと思われます。
残された時間には限りがあると思われますが、
お兄様のお気持ちが乗らないのであれば、一緒に食事をとるなど他愛もないところから話のテーブルにつくのがよいように感じます。それから核心に触れてはいかがでしょうか。
話し合いと同時に、財産状況の把握も心がけてください。
上津原マネークリニック 上津原
http://www.urban.ne.jp/home/uechan/
回答専門家
- 上津原 章
- (山口県 / ファイナンシャルプランナー)
- 上津原マネークリニック お客様相談室長
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「上津原マネークリニック」という名前には、お金の無理やストレスのない「健やかな」暮らしを応援したい、という思いがこもっています。お客様の「ライフプラン設計」を第一に、また「長いお付き合いを」と考え顧問スタイルでライフプランを提案します。
鈴木 満
行政書士
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遺言書を作成してみては?
はじめまして。
行政書士です。
お母様が「子供たちが将来仲良くする為にも、いまのうちに」とおっしゃっているということでしたら、ぜひ遺言書を作っておくことをお勧めします。
むやみに遺言書を作成したり、明らかに不公平で後日、相続人の間で争いを引き起こすような遺言書の作成には反対ですが、ご相談のような状況でしたら遺言書を作成すべきだと思います。
遺言書の内容は、「兄にいくらあげてある、弟にいくらあげてある。残りの分は・・・となるように遺産分けしてください」、というようなものでよいでしょう。
それでも心配があるようでしたら、あなたからお兄様に内容証明郵便で、「現在まで、あなたがいくらもらい、私がいくらもらっている。母は、早い時期に家族会議を望んでいる。」と通知しておくと、後々役に立つと思います。
遺言書もあったほうがよいと思いますが、家族会議で決められるのであれ、その内容を「確認書」として全員で署名押印しておいてもよいと思います。
また、東京と広島で離れていますから、直接に会うのが難しければ、メール等で会議の内容と結論もほぼ決めておいて、署名押印は直接会った時にするとか、実際には会わずに、書面の郵送でするとか、方法はいろいろあります。
さらに詳しくは、行政書士等にご相談ください。公正証書にしたほうがよいかなど、アドバイスしてくれるでしょう。
補足
「家族会議で決められるのであれ、」は
「家族会議で決められるのであれば、」の間違いです。
失礼しました。
(現在のポイント:-pt)
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