対象:ペットの医療・健康
雄、雑種、3歳10ヶ月、去勢済みの猫が5日前くらいから酷く怯えながら歩いています。排泄、食欲はあり便秘ぎみではありますが、2日に一回ほどは出ています。心配でしたので、診察しましたが血液検査などに問題はなし。尿に結石が出来やすい猫ですので、サイエンスダイエットのc/dマルチコンフォートを与えて様子を見てみましょう。ということになりました。まだ5日しか経たないので変化がないのか。とにかく唸りながら足を震わせて歩いています。どこを触っても怒ったりはしないので、痛いところはないようです。この場合、精神安定剤などの落ち着ける薬やサプリなどを処方してもらうべきなのか。それとも、もう少し様子を見るべきなのか。フェリウェイなどのフェロモン剤などを試してみるべきなのか。分かりません。病気でないにしても、なにかに怯えながら過ごしているのは、とても可哀想です。なにか方法や対策などがありましたら、教えてください。
ちなみに他に2匹の雌猫を飼っていますが、唸ったりしますが攻撃をしたりなどはしません。また、大きな音などに反応したりビックリすることもありません。一番、ビクビクするのは寝起きです。
宜しくお願い致します。
aya0925さん ( 群馬県 / 女性 / 26歳 )
回答:2件
怯えている猫にできること。
ペット行動コンサルタント SENDAの千田です。
体を触って痛がらないというだけで、体に問題がないとも言えません。一定の姿勢になった時痛みが走るような、椎間板ヘルニアのような痛みであるとか、神経痛のような痛みの場合もあります。ご心配をされている尿結石の可能性もあるかもしれません。
血液検査だけでなく、レントゲンを撮る必要があるかもしれません。
また、レントゲンに異常はなくても神経痛がある場合もあります。その場合は、鍼灸や、カイロプラクティックのできる獣医さんを探すという方法もあります。
また、てんかんのケースもあります。
とりあえす、震えていてかわいそうなので、バッチフラワーレメディの中のレスキューレメディを与えてみてください。一時的なショックの場合は軽減されるのではないかと思います。継続的に痛みなどがある場合は、バッチフラワーだけでは対処できないでしょう。
回答専門家
- 千田 純子
- (千葉県 / 獣医)
- ペット行動コンサルタントSENDA
科学的な理論を基に人と動物が共生できる方法を提案します。
ペットの犬や猫の問題行動の予防や改善のためのコンサルテーションや個人トレーニング、グループトレーニングを行っています。当しつけ教室の卒業生には、老人福祉施設や病院、緩和ケア病棟でセラピー犬として活躍しているワンちゃん達もいます。
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愛犬や愛猫を理解し、困った行動を改善するお手伝いをしていきます。
犬や猫の行動にお困りの飼い主さんにアドバイスしています。
Re:猫がひどく怯えています
猫が唸るということですが、我々が想像する「唸り」であれば、極度のストレス状態で「近寄って欲しくない」とアピールしていることになります。(一般の方は猫が「ゴロゴロいうこと」も「唸り」と表現するようなので、その場合は多少考え方が違ってきます。)
今回のケースではポイントとなるのは「唸る」「足を震わせる」「寝起きにビクビクする」というところです。この場合は、「唸る」以前の病気をきちんと調べることが大切だと思います。「足の震え」「ビクビクする」から考えられることは、「痛み」「神経過敏」などでしょう。
痛みは触って痛い圧痛(鋭敏痛)と触られても痛みが強くない疼痛(鈍痛)とに分かれること、猫は痛みをあまり表面に出さない動物であること、から触って怒らない場合でも痛みがあるケースもあります。年齢的には珍しいですが、関節炎などが候補にあがります。他にはわかりにくい部分に外傷を負っていることなどが考えられます。関節炎や外傷はレントゲンで診断をすることが多く、血液検査には反映されない可能性もあります。「唸る」こと自体は猫ではあまり多くないですから、想像以上に痛みが強いかもしれません。
尿路結石の治療を行っているとのことですが、膀胱炎はあったのでしょうか?膀胱炎の症状(頻尿、血尿)がある、もしくは尿路閉塞を起こしているような状態であれば、「唸る」ほどの痛みがある可能性も充分に考えられます。その場合、食事療法だけで改善させるには時間がかかると思われますので、点滴や消炎剤、鎮痛剤などの治療が必要になるでしょう。
神経過敏の場合は非常に複雑ですが、「ビクビクする」ことなどから考えると全身的に症状が出ているとも考えられます。その場合、局所だけの異常でないこともあるので、MRIなどでより詳しくみる必要があるでしょう。脳神経、脊髄神経などの異常が考えられます。
一般の病気ではないとした場合、行動学的異常として「唸る」=「近寄って欲しくない」ことを考えると、同居猫との不仲、生活環境の変化などが考えられます。参考までに生活環境の変化として考えられる具体例は、近所の騒音(工事など)、家族構成の変化、部屋の模様替え(お気に入りの場所の変化)、転居などが挙げられます。改善させられる環境があれば、まずはそこから改善させていくことが必要だと思います。避けられない環境要因の場合に、フェリウェイを用いてみることもあります。
上記のような病気が否定され、環境要因を検討した結果として、症状がおさまらない場合に、サプリメントや向精神薬などを検討するのが一般的ではないでしょうか?
まずはかかりつけの先生と再度相談されるか、行動学的な診断を含めて診てくれる動物病院で診察を受けることが良いのではないでしょうか?
(現在のポイント:-pt)
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