対象:住宅設計・構造
回答:3件
上村 美智夫
建築家
-
屋根裏(小屋裏)の結露対策の基本について
はじめまして、PAO建築設計の上村です。
特に冬場での屋根裏(小屋裏)の結露は、室内の水蒸気を含んだ暖められた空気が、自然現象として上昇してゆき、小屋裏に集まり、外気温によって冷やされた屋根の下の面に接触することで結露が発生して下の天井面を濡らすことになります。
これを緩和させる方法としては、小屋裏に水蒸気等を放出させる換気口をその天井面積の1/300程度以上設けます。
小屋裏に換気口を設けることで、小屋裏が外気に開放され温度が下がりますので、冷暖房効果を高める為、天井の裏面を吹込み断熱材等で断熱する必要があります。
以上の事で、冬場においての小屋裏での結露が緩和されると考えられています。又、これらの措置は夏場の暑さ対策にも有効で冷房効果も高まります。
以上、少しでも参考になれば幸いです。
個別に直接聞いてみたいことがあれば、「この専門家に相談する」ボタンをクリックして、お尋ねください。相談は無料です。
上村 美智夫 / Michio Kamimura
PAO建築設計
http://www2.gol.com/users/paoarchi/ E-mail paoarchi@gol.com
評価・お礼
きくぞうのきくさん
2015/03/04 00:38なかなか難しいですね。でも、参考になりました。ありがとうございました。
上村 美智夫
2015/03/04 11:23返信ありがとうございます。
小屋裏の換気口の有無を確認して、天井面での断熱を検討されては如何でしょうか。
少しでもお役に立てば幸いです。
更に、個別に直接聞いてみたいことがあれば、「この専門家に相談する」ボタンをクリックして、お尋ねください。相談は無料です。
上村 美智夫 / Michio Kamimura
PAO建築設計
http://www2.gol.com/users/paoarchi/ E-mail paoarchi@gol.com
中舎 重之
建築家
1
トタン屋根の結露対策
当方は、富山県は、有数の豪雪地帯に認識しています。
屋根の仕上げ材がトタンであっても、下地材としてスギの板が15mmが張られているはずです。
スギの下地材が腐食して穴が明き、防水紙にも欠損があるようです。
要するに、積雪を含めた冷たい外部の気温の空気が、
天井を通して室内の暖められた空気と接触している様です。
結露の原因を特定することが、解決の早道です。
融雪後の時期を待って、屋根の下地材の取り替えと、断熱材の有効なる使用を奨めます。
断熱材の入れ方は、当方のコラムの「強い家造り」仕上げ編(21~22)を一読して下さい。
以上です。 2015.3.3 中舎重之
評価・お礼
きくぞうのきくさん
2015/03/04 21:53融雪後の時期を待って、結露の原因を探してみます。ご回答ありがとうございました。
中舎 重之
2015/03/05 08:55結露の問題は古くて、新しい課題です。
古くは、北海道:寒冷地モデル住宅の1階床のカビによる腐朽です。
新しくは、高気密高断熱の省エネ住宅の壁の中での結露です。
壁内の結露は、症状の報告が出始めている状況で、これからが大問題になります。
結露は土地の気候風土と関連した問題で、複雑多岐に亘ります。
結露に精通した建築士も、業者も極めて少なく、
富山県でのプロを探すのが仕事の第一歩になると思います。
当方のQアンドAの回答で、「滋賀県の結露」、「奈良県の結露」も参考に一読して下さい。
お客様の結露の原因が、判明する事を切に願っています。
2015.3.5 中舎重之
(現在のポイント:-pt)
このQ&Aに類似したQ&A