突然噛み付くようになりました。

ペット行動コンサルタントSENDAの千田です。

フレンチブルドッグの中には、大人しい性格の子と、興奮しやすく恐怖を感じやすい子がいるような気がします。大人しい子は穏やかな性格で飼いやすいのですが、興奮しやすい子は何かの拍子に恐怖を感じて攻撃性を出す子がいます。

今までお父さんが大好きで飛び跳ねてお迎えに出ていたような子が、突然お父さんに噛みつくようになったというケースを見たことがあります。しかし、そのケースの場合はよく話を聞いていると、「お父さんは大好きだけと怖い。」ということがあったようです。お父さんは犬が大好きでしたが、犬との遊びは乱暴で、力ずくで言うことを聞かせるようなことが多かったようです。犬が他の犬に吠え付いた時お父さんが押さえつけようとして失敗してから攻撃性が出てきたようです。そのケースの場合は、お父さんに対して、威圧的に接したりすることがないように気をつけてもらい、近づくとき、何かする時は力づくではなく、ご褒美などを使ってさせるようにしてもらったら、半年ほどで攻撃行動は無くなりました。しかし、最期まで、お父さんが爪切りや保定はできなかったようです。

楽しそうにしているような行動の中に恐怖のボディランゲージが隠れていなかったか見つけるのはかなり難しいことです。吠えてから、顔をペロペロなめるのは、愛情の表現でもありますが、相手をなだめる行動であることもあり、その中には不安や恐怖が隠れていることもあります。喜びと不安の感情が葛藤している状態とも言えるでしょう。それに、新しい猫を飼い始めたことが関係しているかどうかはわかりませんが、何かのきっかけでワンちゃんが不安や恐怖を感じているのではないでしょうか。