対象:借金・債務整理
回答:2件
小林 一行
司法書士
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一括返済にはメリットとデメリットがあります。
はじめまして、司法書士の小林一行と申します。
さっそくご質問の件ですが、債務整理により業者と和解が成立した場合、特別な事情がない限り今後の将来利息はカットされ、あとは元金のみの分割支払いとなります。
もし金利が付されている内容の和解でしたら早期に一括弁済をすることは大きなメリットとなります。なぜなら分割支払いにより今後発生する金利分の支払を削減できるからです。
しかし上記のように、将来利息がカットされている内容の和解でしたら、一括でも分割でも元金のみの支払のため、トータルの支払額にかわりはなく、一括返済のメリットはあまりありません。
もっとも、弁護士、司法書士の事務所に代行弁済を依頼している場合、通常は代行弁済手数料というものがかかります。
仮に1社に1振り込み1,000円の代行弁済手数料がかかっているとすれば、11か月分割で支払うことで11,000円の代行弁済手数料がかかります(債権者が複数の場合は、さらに債権者数をかけた分)。
これに対して、今一括で返済すれば、今回返済する分の代行弁済手数料1,000円のみかかるだけなので、差し引き1万円の代行弁済手数料を削減できます。
細かい話ですが、この手数料部分の削減が一括返済のメリットという事になります。
逆に一括返済のデメリットとしては、手元に資金がなくなるため、もしもの入用に対応することができなくなるという事です。
100万円の貯金という事ですが、これは一括で積立金を返済してまだ100万円残るという事でしょうか。それともこの100万円で一括返済すると手元にはほとんど現預金が残らないという事でしょうか。
後者の場合、今後の生活で生じるもしもの備えを置いておいた方がいいという事や、債務整理により金利がカットされている事等を考慮すると、一括返済はやめておいた方がいいように思います。
もっとも事実上の事ですが、手元にお金があるとついつい使ってしまうという面もあります(私がそうですが)。
その場合は一括返済をした方が確実に借金はなくなるので、健全という意味で一括返済はメリットでもあります。
まとめると、分割で金利が発生するか、分割により今後の弁済手数料がトータルでどれくらいになるか、一括返済によりどれくらい貯金が減るか、今後11か月でお金をどれくらい手元に置いておく必要があるか、お金があるとついつい使ってしまいがちか等のファクターを総合的に考慮して、一括返済にするか、今後も分割弁済を継続するかをご判断していただければと思います。
佐藤 嘉寅
弁護士
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現在の支払い状況によってかわります。
デンゼル様
繰上げ返済についてですが、それにより何のメリットがあるかによって変わってきます。
債務整理をされたとのことですが、それは、引き直し後の元金を利息なしで分割弁済というものでしょうか。将来的に利息を付加しての和解ということであれば、繰上げ返済をすれば、その利息分は不要となるのでメリットがありますが、利息なしでの和解であれば、とりたてて急いで弁済する必要もないでしょう。
ただ、弁護士事務所に支払っているとのことなので、分割弁済手数料の名目で、弁護士事務所に支払いをしていませんか。もし、支払いをされているのであれば、繰上げ返済することによって、この手数料が減りますから、それはメリットになります。
基本的には、今後いつまとまったお金が必要になるか分かりませんので、分割のままの方が良いと思いますが、上記の金銭的なメリットがあるのかを考慮のうえ、ご判断いただくことになると思います。
評価・お礼
デンゼルさん
2014/09/03 19:17一括返済でなく、少し多めに支払おうと考えてます。今は月々、52,000円返済してます。8月末で、支払残額は120万円。(270万円からのスタートでした。)今回は50万円を払って、完済を11か月縮められるようです。弁護士に確認しました。少し、でも早く済めばキチンと貯金ができるし、信用情報機関のブラックリストからも解除が
早いかと。
(現在のポイント:-pt)
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