対象:ペットの医療・健康
12才になる、1,8kgのプードルです。本人はご飯もしっかり食べ、元気なようなんですが、昨日の朝の結果がGPT 2300、ALP 2900、TBIL2,9、この4日間治療点滴してますが、毎回上がってきてしまってます。医師からは、明日の服腔鏡下肝生検査をすすめられています。麻酔にちゃんと耐えて体力が持つのか心配で、どうしてあげたら一番いいのか悩んでいます。
補足
2014/08/06 17:34黄疸が出ているそうですが、変わらず元気でおしっこもたくさんしています。
寂しがり屋なので、病院での治療が逆にストレスになるのも心配のひとつです。
コロ-コロさん ( 神奈川県 / 女性 / 34歳 )
回答:2件
猫の肝機能異常
はじめましてアレス動物医療センターの沖田と申します。
実際は診てみないとなんともとは思うのですが、文面からの想像で書かせていただきます。
参考程度にお考えください。
すでにエコー検査やレントゲン検査なども終わってというのであれば、次の検査としてはCTや腹腔鏡下検査になると思います(CTはエコー検査などですでに、病変部が特定されているのであれば、必要ないのかもしれませんが)。
人間でもよく言われることですが、肝臓は沈黙の臓器と言われるほど、ぎりぎりまで症状が出ないので、今元気や食欲があったとしても、文章上の数値を見ると、とても様子を見ていて良い状態ではありません。
ですから、主治医の先生がさらなる検査をしたほうが良いというのは最もだと思います。
ただ医療上のベストが、必ずしも飼い主さんの価値観に合うとは限りません。
獣医師は麻酔のリスクや、このまま検査をしないリスクを秤にかけ、少しでも生存率が高い方をドライに選択する職業ですが、飼い主様のなかには「病気での死はともかく、麻酔などの医療行為での死は耐えられない」という方もいらっしゃいます。
治してあげたいと思うのも飼い主様の愛情なら、麻酔などのリスクは嫌だというのも飼い主様の愛情ですので、どちらが正しい、間違っているという話ではないと思います。
もし私が担当している患者さんであれば、主治医の先生同様さらなる検査をおすすめするでしょうが、それが飼い主さんの価値観に合わなければ、遠慮なくその思いを主治医の先生に伝えて良いと思います。
こと命にかかわることですので、胸に閉まってしまわずに、主治医の先生に思いを伝えたほうがよいと思います。
ただ元気食欲があるから様子を見ても良いという血液の値ではないということは、理解してあげてください。
回答専門家
- 沖田 将人
- (富山県 / 獣医)
- アレス動物医療センター センター長
地域に密着したワンランク上のホームドクターを
アレス(Alles)とはドイツ語で「あらゆること」を意味します。インフォームドコンセントの充実、年中無休、CTスキャナ導入など動物たちの幸せにつながることなら、飼い主様のあらゆる要望にお応えしたい。そんな願いを込めて診療に取り組んでいます。
RE:肝機能の異常高値でも、腹腔鏡下生険を受けるべきか
ご相談いただいた症例は、肝臓の血液検査の値がかなり高く、また内科治療によって改善がみられないことから、元気食欲があっても原因追求のための追加検査が勧められます。
腹部のレントゲン検査や超音波検査などの画像診断は、検査済みと思いますが肝臓の評価に必要です。
血液検査や画像診断で原因がはっきりしない場合では肝臓の組織生検を検討します。
ご心配な肝生検のリスクについてお答えします。
主なリスクとしては麻酔と生検による出血があげられます。
麻酔に関しては、肝臓の数値が高く高齢なため、健康な動物に比べリスクは高くなります。
十分な術前検査が勧められます。
また、腹腔鏡下の肝生検に関しては開腹生検と比べて体の侵襲が低く、装置や技術の向上などもあり、一般に出血は少なく安全に行えます。
これらのリスクをふまえた上で肝生検実施の判断が必要です。
生検実施に関して再度、担当の先生と相談してみてはいかがでしょうか。
今後、症例の体調の悪化により検査ができなくなってしまう危険性もあるので生検実施の早急な判断が勧められます。
生検のリスクと必要性の詳しい説明を聞いてから、生検の実施の判断をして下さい。
(現在のポイント:-pt)
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