対象:イメージコンサルティング
おはようございます。スキンケアカウンセラーの松原さんに伺いたいです。
昨日のコメントの返事に、クレンジングについて少しアドバイスをもらいましたが、もっと詳しく知りたいです。お願いします。いつもたくさん質問をしてすみません。
たんぽぽ大好きさん ( 愛知県 / 女性 / 42歳 )
回答:1件
松原 好克
スキンケアカウンセラー/美容液研究家
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クレンジングはスキンケアの中で最も注意が必要です。
たんぽぽ大好きさん、こんにちは。
スキンケアカウンセラーの松原です。
ご質問はいつでも大歓迎ですので、気兼ねなくご投稿ください。
早速ですが、ご回答させていただきます。
クレンジング料には、メイクを浮かして落とす作用の成分(界面活性剤)が入っており、それは決して肌に良いものとは言えません。
過去のカウンセリング経験から、最近肌が乾燥してきた…敏感気味になってきた…という女性からのSOSをたくさん聞いてきました。
生理(女性ホルモンの影響)などによる一時的な肌の不調や皮膚疾患、生まれつき肌の弱い人を除いて、慢性的継続的に調子が悪いという女性の7割~8割は、洗浄力の強いクレンジング料による擦りすぎや時間をかけすぎる傾向にあります。
中でも、目元のメイクをゴシゴシ擦って落とすことにより、目周りが乾燥するという女性が増えています。
つまり、メイクを落とす際に肌の水分を保つセラミド(細胞間脂質)までも落としてしまい、自ら肌を傷めつけているということになります。
できれば、クレンジング料が必要なく洗顔料のみで落とせるルースパウダーオンリーのメイクが良いのですが、実際そうゆうわけにはいきません。
そこで、極力肌に優しいクレンジング料を選ぶ必要がありますが、一般的に刺激の弱いと思われる順に並べてみました。
クリームタイプ<ミルクタイプ<ジェルタイプ<リキッドタイプ<オイルタイプ<拭き取りタイプ
もちろん、そのクレンジング料に配合されている全成分を拝見しないとわからない部分はありますが、形状(界面活性剤と油分のバランス)である程度判断できますので、参考にしていただければと思います。
ただし、いくら肌に優しいと謳われているクレンジング料でも、メイクを落とすことには変わりはありませんので、激しく擦ることによりセラミドを落としやすくしてしまうため、優しく手短に行うようにしましょう。
(1分以内)
しかし、あまりにもクレンジング時間が短いと、メイクが肌に残ってしまうのでは…!?と思われるかもしれません。
確かにメイク残りは雑菌等の影響で肌荒れなどの原因になることはマレにありますが、メイクが肌に残るリスクよりも、ゴシゴシ擦ってメイクとともにセラミド(潤い)を落としてしまうリスクの方が深刻な問題なのです。
チマタでは、メイク残りがシミになるからしっかり落とさないといけない、という風潮がありますがウソです。
メイク料の分子は大きいため、肌奥に浸透するレベルではなく、色素沈着を起こしてシミになったりすることはありません!
加えて、化粧水やローションをコットンや手でパンパン叩き込んでいる人の中にも、同様の乾燥や敏感症状を訴える傾向が見られます。
ひどい人は、赤ら顔になってしまっている場合も…
風評として、化粧品成分を浸透させる旨の美容情報が溢れかえっており、とにかく叩いて肌に押し込まないといけないと思っている女性が後を絶ちません。
化粧品に配合されている美容成分は、時間とともに自然に角質層に浸透するようにできているので、叩く必要はありません。逆に、「パンパン叩いて浸透させてください」と謳われているものには、決して手を出すべきではありません。
こういった擦りすぎや叩きすぎによるトラブルは、乾燥肌や敏感肌だけでなくシミの原因にもなります。
多くの女性をカウンセリングしてきましたが、明らかに紫外線や加齢によるシミ(老人性色素斑)ではないシミが見受けられる女性もおられます。
それらの女性の手入れを伺うと、やはりメイクを落とすために拭き取り式などの強力なクレンジング料を使ってゴシゴシ擦っている、化粧水をパンパン叩き込んでいる、力を入れてのマッサージに時間を費やしている等の傾向にあります。
肌は、慢性的に刺激(擦る・たたく・引っ張る)を与えると黒ずんできます。
目周りが異常に浅黒くなってきた、頬辺りにマダラ状のシミができてきたという人は要注意です。
これらは毎日の繰り返しで少しずつ現れてくるため、原因に気付かないことが多く、加齢や紫外線によるものと勘違いしておられます。
その判断は個人では難しいため、極力刺激を避けること以外策はありません。
最後にまとめますが、多くの女性は、テクニックや人気のある化粧品についての美容情報ばかりを気にしておられますが、スキンケアの中で肌に最も負担が大きいクレンジングを真剣に考える必要があります。
クレンジングはスキンケアの盲点です!
マッサージや美容液も悪くはありませんが、質の良いクレンジング料を選び、擦りすぎや時間の掛けすぎを軽減することが、美肌を維持する第一歩だと言っても過言ではありません!
以上になります。
たんぽぽ大好きさん、今回は本当に良い質問をしてくださいました。
攻め(化粧品を肌に与える)よりも守り(刺激を減らす)がどれだけ肌に影響しているか、意識していただけましたらうれしく思います。
ありがとうございました。
評価・お礼
たんぽぽ大好きさん
2014/05/10 06:07おはようございます。
とても内容の深い説得力のある解説をありがとうございます。正直言ってクレンジングなんて何でもいいと思っていました。
それと私はモバイルから見てるので、表示されてい部分があるようです。クリームタイプの後ろに他のクレンジング料の種類が書いてあると思いますが、表示されていないのでもう一回書いてください。お願いします。
松原 好克
2014/05/10 08:03たんぽぽ大好きさん、お返事ありがとうございます。
まず、表示の件は大変失礼いたしました。おそらく記号を使用したためだと思われます。
以下に再度、刺激が弱いと思われる順に記載させていただきます。
(刺激が弱い)クリームタイプ・ミルクタイプ・ジェルタイプ・リキッドタイプ・オイルタイプ・拭き取りタイプ(刺激が強い)
何度も申し上げますが、クレンジングは肌に影響を与える割合が大きく、食器を洗う洗剤で顔を洗っているくらいの大げさな気持ちが大切です。
製品にもよりますが、メイクが8割程度サッと落ちれば、残りはその後の洗顔で何とか落とせるかと思いますので、とにかく擦らない&時間をかけないことがポイントです。
本当に素肌のことを第一に考えるなら、メイクは落としやすいパウダー系のものを使用して、目元もお湯だけで落とせるような軽いものがベターです。
またご質問お待ちしております。
お気軽にご投稿くださいませ。
いつもありがとうございます。
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