対象:子供の教育・受験
はじめまして。
日本在住の日本人(アメリカと日本のハーフ)で夫はスペイン人です。私は義務教育を海外のインターナショナルスクールで受けており、日本語が母国語で、英語も訛り等なく流暢です。(但し母国語は日本語で確立していて、英語より先に習得しました)
夫は日本語が全く話せず、私達の友人はみな外国人なので、普段は英語かスペイン語です。(家庭では100%英語)
子供が生まれたら普通の日本の学校に通わせて、家庭では英語のみで育てようと思いますが、両親が英語ネイティブで無い場合(私は流暢ですがネイティブではありません。夫はかなり流暢ですが、スペイン語訛りがあります。)子供は流暢に英語を話せるようになるでしょうか。
日本に永住するつもりなので、日本語を母国語として教育を受け自己確立をして欲しいと思い、あえてインターは避けていますが迷いに迷っています。
私は子供に対して日本語英語どちらでも構いません。夫は家族間は英語、子供と2人の時にはスペイン語で話したいと言っています。このような場合、どうすれば子供にとって最善でしょうか。
補足
2014/05/02 17:17長々とご相談してしまいましたが、一番知りたい事は両親とも英語ネイティブで無い家庭で英語を使用する場合、子供はどのように育っていくかという事です。外の環境は学校を含め全て日本語だと、ネイティブが周りにいない環境で学ぶ英語は中途半端になるのでは無いかと危惧しています。思春期や環境の変化で、英語やスペイン語を話す事を拒否する時期が来るのではないかとも心配しています。
NinaNinaさん ( 京都府 / 女性 / 34歳 )
回答:2件
子供の言語習得能力
今日は。
先の方の回答とは反対の見解を持っておりますので、多様な意見のひとつとして回答させていただきます。
何事にも多様な考え方があり、それを客観的、論理的、科学的、批判的に考えることで一番適切な結論に行きつく可能性が出て来ると考えています。
(これをクリティカルシンキングと言います。)
1)逸話(体験談)などを参考になさるのは、クリティカルシンキングではタブーです。
理由:人にはそれぞれの遺伝子により持っている能力が異なること。
生まれ育った環境により千差万別、大きな差が出ること。
ある人がある状態に育ったのには、それなりの他の要因が存在すること。
これらを考えることなく、「うまくいった実例がある!」「とんでもない実例がある。。。」 と結論づけることはお勧め出来ません。
相談者の方の子どもさん独自の、生まれ持った能力、育って行く環境などを総合的に考え、発達心理学・言語学の見地からの分析も必要だと考えます。
2)言語能力とは、単なる語彙、発音などの技術ではなく、「言語の背景にある思考法をどれだけ実践出来ているかの能力」と定義したいと思います。
例えば、英語で日常、ビジネス、学問に至るまで実践出来るためには、その基本となるクリティカルシンキングが欠かせません。
いくら単語を覚えても、発音練習をしても、その思考法が理解出来ないうちは、今の多くの日本人が陥っている「単語・フレーズ丸暗記」の「使えない英語」に終わります。
スペイン語の場合も同じ。
英語圏の思考法とは一線を画する、歴史に根差した考え方が存在するはずです。
もちろん、日本語にも、日本語を話す時には絶対必要な社会常識、文化に深く浸透した思考法がありますね。
それを理解せずに日本語を書いたり、話したりしても、まず実社会では使いものにならないでしょう。
上記1)2)を基に、ご相談について考えてみました。
* 日本で教育を受け、日本語を母国語として両立する。
これには全く問題ないと思います。
ご家庭内で何語を使おうが、育つ環境は日本社会ですので、日本語での思考法の影響を重点的に受けるからです。
学校でも、友達とでも、またちょっと店に買い物に行っても、です。
そこに存在するのは、日本語の考え方ですから。
* インターナショナルスクールに通わせられても、育つ環境は日本ですので、やはり一番影響を受けるのは日本語の思考法だと考えます。
学校ではクリティカルシンキングに基づいた学習環境を提供すると思いますが、一歩外に出ると日本です。
その考え方を実践すると、日本社会では非常に生きずらい経験をすることになる可能性があります。
従って、子どもさんの中で葛藤が起こり、どうしても楽な日本語思考に戻ろうとするかも知れません。
それにより、日本語も英語も中途半端なSemilinugal の結果になる可能性も考慮する必要があると思います。
http://profile.ne.jp/pf/machiko-osawa/q/q-131600/
* ご家庭で英語、スペイン語を使われることで、もちろんかなりの言語基盤は3ヶ国語で出来ると思われます(もちろん、子どもさん自身の能力、親の能力、環境にもよりますが)。
将来、英語圏、またはスペイン語圏での教育を希望なさった場合には、その基礎能力が大きな利点となることは利点だと思います。
移民の国、カナダではご近所に5ヶ国語を話す人などが普通に住んでいます。
何も特別なことではないよと、みんな思っています。
ただ、それらすべての言語をどんな場面でも高いレベルで運用出来るかというと、大きく個人差があるようです。
そんなMultilingual の方達と仕事をした経験からの考察は、「どの言語で教育を受けた」が大いに関係していると感じました。
「教育」により、脳は自然とその言語の思考法を習得していくからだと思います。
子どもさんの様子を観察しながら、脳の言語領域の健全な発達をサポートしてあげて下さい。
I hope this helps.
評価・お礼
NinaNinaさん
2014/05/02 17:31ご丁寧なご回答を有難う御座います。
ご親身になって頂き感謝しております。
私の実体験と非常に似ていて、とても共感できるご意見でした。
私は弟が2人いますが、彼らの母国語は英語です(生まれた時から海外にいた為)。
兄弟間では英語を話し、私と日本人の父親とは日本語で話し、母親や家族全員といる時は英語になります。同じ兄弟でも私と弟の母国語が異なります。
彼らが高校の時に日本に移住を決め、家族全員で戻って来ましたが、ある時期日本語で話す事を完全拒否するようになりました。(見た目も名前も日本人とはかけ離れているので、上手く環境に馴染めず、いろいろ辛かったのだと思います)
私や父親がいくら日本語で話しかけても返事は全て英語、その返事にまた日本語で返すと、声を荒げる事もありました。私達兄弟は日本でも外国人、海外でも外国人に見られ、自分の居場所はどこなのか、悩み葛藤している時期がありました。
私の子供も、同じ事で悩む時期が出てくると思います。
日本の学校に通い、友達や周りの環境は日本語であれば、いつか私の弟のように英語やスペイン語で話す事を拒否する時期が出てくるのでは無いかと心配しています。
でもそれは、日本に永住を決めた私達夫婦が、子供を無理やりその国の言語では無い英語で教育が行われるインターに通わせるよりは良いのでは無いかと考えていますが、自信がありません。
回答専門家
- 大澤 眞知子
- (カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
- Super World Club 代表
カナダにいらっしゃい!
カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。
大澤 眞知子が提供する商品・サービス
パンデミック後の留学カウンセリング
山中 昇
英語講師
1
実例を見て思うことをお伝えします
山中 昇と申します
英検1級を中心に据え、英語上級者の学習をサポートしています(スカイプ利用)
私は貴方様のような環境には居ないので、自分の意見を言ったり、アドバイスできる立場ではないのですが、これまで多くの実例を見てきた経験をお伝えします
何かの参考になれば幸いです
■実例:
母親が中国人ですが、娘2人は日本で生まれ育っていて、姉はインターナショナルスクールの高校3年生
姉は、日本語は完全なネイティブですが、英語も、読み、書き、聞き、話すの4つの能力で目を見張るような実力があります
昨年、半年ほどサポートし、英検1級に見事に合格しました
発音はまるでアメリカ人です、しかも、日常会話だけでなく、難しい概念の読み書きも抜群です
ディベートも上手です
弱点があるとすれば単語・熟語が少ないのですが、特訓で一気に改善しました
将来は、国際的な場で大活躍することが期待できる、先が楽しみな逸材です
私は、中国語ができないのでいい加減なことは言えませんが、中国語会話もかなりのものだと認識しています
因みに、今は、高校1年の妹さんのサポートをしています
これ以外にも、いくつも実例があるのですが、このように、徹底的に言語を習得すれば、バイリンガル、トリリンガルは可能なことを実例が示しています
よく、母国語が固まらないうちに外国語を習得させると、どちらも出来なくなってしまう---などと言いますが、それは、どちらも中途半端に習得するからそうなるのだと思います。人間は、どちらも徹底的にやれば、どちらも抜群になれる能力を持ているようです
これらの実例はそのことを証明しています
これは、理論ではないのです、私が体験した実際の例なのです
日本語、スペイン語、英語のどれも完璧にマスターすることができる環境がおありですがら、お子様は将来が楽しみです
貴方様は、そのことで御苦労なさっていますが、そうではない私から見ると、とてもうらやましいのです
どうか、お子様の無限の可能性を大事に育ててあげてください
以上
追伸
もし必要でしたら、スカイプでコンタクトください
参考になりそうなお話が、少しくらいならできるかもしれません
メール:hf9n-ymnk@asahi-net.or.jp
スカイプ:yamanakanoboru
評価・お礼
NinaNinaさん
2014/05/02 17:20ご丁寧なご回答を有難う御座います。ご親身になって頂き感謝しております。
私たちの場合、子供はインターでは無く日本の学校に通わせるつもりなので、家庭で英語を使用していてもちゃんと話せるようになってくれるのか、中途半端になるのでは無いか、と悩んでいます。
スカイプのIDまで頂き有難う御座います。
ご相談させて頂く際にはどうぞ宜しくお願い致します。
山中 昇
2014/05/02 20:52返事と高い評価を下さり、ありがとうございます
文面を拝見し、もう一人の実例を紹介します
3年前に、中学1年の女生徒の英検1級合格をサポートしたことがあります
インターナショナルスクールではない私立校に行っていたのですが、英語も日本語も中学1年生としては群を抜いていました
英語は、3歳の時からカナダ人の家庭教師をつけて勉強させていたそうです
母国語が固まる前から英語を習わしていたのですが、両方とも徹底的にやったために、両言語ともに驚くほどの力量を持っていました
何かの参考になれば幸いです
ご家族の幸せを祈ります
山中 昇
(現在のポイント:-pt)
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