対象:ペットの医療・健康
小型犬、15歳の犬が舌部分の扁平上皮癌と診断されました。
舌と下顎を切除した方がいいと言われました。先だけではなく、全部だそうです。
その手術と一緒に、胃にチューブを繋げて、「胃ろう」にすると言われ、躊躇しています。
今の状態は少し舌を使いながら、ご飯と水をこぼしながらも、かぶりつく様に食べています。舌の他に異常は見られないそうです。
切らずに放射線や光線力学(?)、飲み薬や化学療法で治療することは出来ないのでしょうか?
切除するとしても、舌のみでも良いのでしょうか?
舌が無く、口から食事をすることは可能ですか?
胃ろうはするべきですか?
どうかご回答お願い致します。
naka564さん ( 埼玉県 / 女性 / 19歳 )
回答:1件
Re:犬の扁平上皮癌について
扁平上皮癌は皮膚や粘膜をつくる扁平上皮の悪性増殖で、太陽光線による障害、あるいは慢性の炎症等が腫瘍化の引き金になると考えられています。
局所での浸潤性は強い(様々な組織に深く入り込んでいく)ため、完全に腫瘍細胞を取り除くため広範囲な切除が基本的には必要になります。ただし、切除が難しい場合や完全に切除できない場合は放射線治療や化学療法が適応される場合もありますが、根治は難しく、再発の可能性も高いと考えられます。
今回の場合、舌以外に異常はないということですが、舌のみで完全に腫瘍を取りきることができるのであれば、下顎の切除は必要ないと考えられます。しかし、下顎へ腫瘍が侵入している場合は根治を目的とするならば下顎の切除も考える必要があります。
舌のみの切除によって腫瘍を完全に切除出来なかった場合は、残った腫瘍を放射線治療や化学療法で治療していく方法もあります。
舌がなく食事はできるかということですが、食事は可能だと思われます。ただし、食べにくかったり、口周りが汚れやすくなるなどの問題はあります。
胃瘻に関してですが、手術によって食事がとれなくなる場合や今後腫瘍の拡大によって食事がとれなくなる可能性がありますので、胃瘻チューブの設置は適応になります。胃瘻チューブを設置すれば、食事を自力で食べられない状況になっても、しばらくは命をつなぐことができます。できるだけ延命したい、腫瘍と戦いたいといった考えがあるのであれば、
元気なうちに胃瘻チューブを設置することが望まれます。
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