数年のブランク期間が長過ぎて書類選考に通りません

初めまして、キャリアカウンセラー・キャリアコンサルタントをしている下枝三知与と申します。
ご質問に対し、私なりの答えをここに記します。参考になさってください。

私のこれまでの経験から、ブランクがある方はそれを不利な要因として自分自身で重くとらえる傾向があります。そのため、万が一不合格になった場合は特にそれが理由であると思いがちです。
しかし、企業側は不合格の理由は伝えないので、予想するからこそ、それがネックであると思い込んでしまう。不合格の理由はわからないのです。

＜現在、提出している履歴書のブランク期間には、療養や短期アルバイト、資格勉強、家事手伝い等と簡素に書いています。＞

履歴書にはこれくらい軽く書く程度でよいと思います。
ただし、履歴書の職歴には短期アルバイトでも、その内容を詳しく書くこと。（アルバイトでも仕事には違いありません）

履歴書の中で企業側が重視する項目は「志望動機」の欄です。一般的な履歴書ではこの欄が極端に狭いので、細かい字で書きましょう。
内容は、この業種にアピールできるような文章を工夫します。つまり業種に役に立つような能力の持ち主であることを盛り込みます。
あとは自分の特性、性格の長所、仕事に対する姿勢や価値観などを書きます。

＜それでも、自 分の様な被害者を減らしたい、人の役に立ちたいという最初の信念と、ここで鞍替えしたら又中途半端だとの思いから、その後ほぼ布団の上で勉強し、その分野の専門職の一つである某資格を取りました＞

上記のような資格が有利に働く業種であれば、この文章はあなたの情熱や努力する姿勢を感じられるもので盛り込むとよいと思います。

就職活動はまず自分にどのような特性やウリ、強みがあるかをあぶりだすところから始めます。これはなかなか自分では見つけられる人が少ないのです。なぜなら、日本人は社会で認められる経験が少ないため、自分を否定する傾向が強いからです。まず自分自身のすべてを認めましょう。これまで頑張ってきた自分自身を慈しむのです。よく頑張ってきたと誉めてあげてください。そうして、自分のこれまで頑張ってきた内容を書き出します。どんなに小さなことでも、自分で頑張ったこと、人に感謝されたこと、人に褒められたことをたくさん書き出してください。

そこから成功例、やり遂げた結果を見つけ出します。

履歴書では欠点や悪いことを書く必要はありません。
ですから病気のことも詳しく書くことはないです。面接で聞かれたら簡単に話します。そして現在は完治しており健康であることを伝えます。

履歴書で嘘を書くことは禁じられていますので、嘘でない範囲で、良いことのみ書きます。

志望動機欄を有効に使ってくださいね。

ここでしか自己アピールできる場所はないのですから。

（ご参考までに、私はオリジナル履歴書を作成していただくように指導しています）

あとは自分の能力を活かせる企業探しが重要です。どこでもよいわけではなく、マッチング（企業が求める人材とあなたが持つ能力がマッチするかどうか）これも重要です。

現在面接結果待ちのところがあるようですが、もし合格されたらどうなさるのか、決めておいた方が良いですね。
おっしゃる通り、資格を持っていても経験や実績がなければ役に立っていない状態ですので、少しでも経験を積んでいくことが大事ではないでしょうか。

ただ、お体のこともあるのでそこは環境や職場の雰囲気なども重要項目になりますね。

年齢的にはかなり厳しい求職活動になると思います。

焦らず（状況が許せば）腰を据えて見つけるのか、なんでもよいからとにかく経験を積んでいくのか、どちらを取るかはことのはさん次第です。

これからの自分の人生のビジョンを１０年先くらいまで、一度考えてみるのもよいかと思います。

「自分の人生は自分で創っていく」人と違って当たり前なのです。

あなたらしく、人と比べることなく生きていきましょう。

頑張ってください。応援しています！