対象:年金・社会保険
回答数: 1件
回答数: 1件
回答数: 1件
はじめまして。現在、WEB関連でフリーランスをしています。
フリーランスとしては5年ほど活動しております。
最近、保険の見直しをして、契約が終わったころに、将来受け取れる年金についての話になりました。現在は国民年金を支払っています。会社に3年ほどいたときの厚生年金がありますが、それはわずかです。
昨年結婚し、現在39歳で、今年40歳。子供はいません。賃貸です。
質問としましては、将来、年金を受け取るようになるころにの個人事業主のままで活動していく場合のメリットデメリット。
それから、会社を設立して活動していく場合のメリットデメリットを教えてください。
よろしくお願いいたします。
takumdさん ( 東京都 / 男性 / 39歳 )
回答:1件
三島木 英雄
ファイナンシャルプランナー
2
法人化による負担は大きいですがメリットもあります
takumdさま
将来の年金について、個人事業主・法人化のメリット、デメリットを
お知りになりたいとのこと。
まず年金制度についておさらいを簡単にしましょう。
個人事業主の場合は基本的に「基礎年金」のみとなります。
基礎年金(国民年金)の額は毎年変わりますが、概ね78万/年程度です。
一方法人化しますと、社会保険加入義務が発生し
厚生年金となります。
厚生年金は「厚生年金保険料」を納めることで
「基礎年金」「厚生年金」が受け取れます。
ただ、厚生年金保険料は高く現在は給与の17.12%を
労使で折半しますが、個人から法人成では事実上両方を負担することになりますので
17.12%です。平成29年までに18.30%まで上昇することが決まっています。
保険料は組合により異なりますが下記が参考になります。
http://www.nenkin.go.jp/n/data/service/0000012996BOVV9Rekkc.pdf
給与ごとに保険料が決まります。
メリットデメリットを箇条書きで整理すると
●個人事業メリット
・国民年金保険料のみで済む(概ね15,250円/月)
デメリット
・老後の年金が年80万(1人)程度しか期待できない。
・遺族年金が子供がいないと支給されない。
・奥様の分の保険料負担もある
●法人化のメリット
・遺族年金の受給権が発生する
(子が居ない家庭にとっては大きい)
・奥様が扶養内であれば実質奥様分の保険料負担がない
デメリット
・保険料が高い
(月額50万と仮定すると約8.5万)※労使両方の保険料で
・確定申告等が自身では難しいので税理士費用が掛かる
(年40万程度)
takumd様がどこの項目に重点を置くかが重要になってまいります。
将来の「年金」だけが心配であれば
・確定拠出年金(個人型)の活用
・小規模企業共済の活用
・個人年金の活用
などで、厚生年金のように国に任せることなく自分で積み立てることも可能です。
特に確定拠出年金と小規模企業共済は月6.8万までの積立を
所得控除できるので「節税しながら老後資金積立」ができます。
保険会社の個人年金は低金利の今は殆どメリットが見出せません。
上記の弱点は「遺族年金」がないことですが
それは年金が貯まるまで「生命保険などで」一時的に保障を厚くしておけば
対応できるでしょう。
年金作りに関しては下記のヤフー知恵袋で回答していますので
ご参照くださいませ。
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n121448
法人にしますと色々と面倒なことも増えますが
株式会社にすることで、仕事などへの面も間接的によくなることもあります。
(安心感など)
費用とのバランスになりますが、ご参考になさってください。
補足
私自身、個人事業を1年行い法人化して4年経過しておりますので
具体的なアドバイスができると思います。
下記からお気軽にお問い合わせくださいませ。
https://www.fp-research.jp/contact/index.html
評価・お礼
takumdさん
2014/03/14 13:49三島木様
丁寧な回答、ありがとうございます。
非常に勉強になりました。
ここから深堀して調べてまいります。
本当にありがとうございました!
三島木 英雄
2014/03/14 16:51ご評価いただき有難うございます。
法人と個人の「税制」「社会保険制度」などは状況により
有利不利などがあったりします。
また、将来に向けての年金は長い期間続けることで毎月の
負担を少なく出来ると思いますので、何か気になるようなことが
あれば遠慮なくご質問くださいませ。
(現在のポイント:1pt)
このQ&Aに類似したQ&A