ボストンテリアのしっぽから出血

ご質問内容にある痙攣は、脳や神経疾患による痙攣であるのか、触ると疼痛を示すということなので痛みによる震えなのか鑑別する必要があります。

脳や神経疾患である場合は、意識障害や流涎、嘔吐等の症状が合わせてみられることもあります。痙攣の他に上記のような症状が認められる場合にはまずは神経学的検査を行い、観察と触診により意識状態、知性・行動、姿勢、歩様、不随意運動の有無を評価する必要があります。

また、痛みによる震えであるのであれば、椎間板ヘルニアやボストンテリアは脊椎奇形、半側脊椎が多発する犬種なのでまずは、脊椎の疾患の有無の確認のためにレントゲン検査によりこれらの疾患の有無を確認することをおすすめします。

犬は、尾、肛門腺、膣が非常に近い位置にあるためどこの部位からの出血、排膿なのかを鑑別する必要があります。

ご質問内容にある断尾の影響に関しては術後すぐ出なければ出血する可能性は低いと思われます。

肛門腺からであった場合、肛門腺を絞り、洗浄するという処置が必要になります。

また、未避妊であった場合は子宮蓄膿症の可能性があります。子宮蓄膿症では、多くの場合水をよく飲み、排尿量が多いといった症状も見られ、血液検査、レントゲン検査、腹部超音波検査を総合的に評価し診断することができます。治療法は基本的には手術が必要となります。

痙攣と尻尾の出血は別の疾患の可能性もあり、原因により治療法も異なりますので、主治医の先生とよくご相談されるのがよいと考えられます。