資産運用について

Billy1955 様

おはようございます。相続総合研究所の大泉稔と申します。

さて、早速ですが。

資源国＆新興国通貨の特徴として…。

まず、ブレ幅が大きいこと…理由は２つ。
日本円換算した後の額が小さいから。
マーケットが小さいから。

また、ＴＴＳ（円→外貨）とＴＴＢ（外貨→円）の差も大きいです。
過去に大幅な円安が進んだこともありますが、その逆の可能性も否定できません。

いずれも、ドルに比べ、通貨の流通量が圧倒的に少ないからです。


そして、レアルについては「自国の通貨高（＝円安）」に対し、敏感な政府です。
日本とは異なり、資源や食糧を輸入に頼る国ではないので、
自国の通貨が高くなり、輸入品が値下がりしてもメリットはありません。
なので、過去に外国人投資家の資産に対し、課税を強めたことがあります。
（資源国だから…という理由でメリットをお感じでしたら、上述のこともご理解頂いた方が
よろしいと思います）。

さらに。
満期まで保有した場合は、為替差益は雑所得として総合課税です（←これは、もちろん国内での課税のお話です）。


以上の他に、カントリーリスクや社債そのもののリスクがあります。

過去の「出来事」と為替レートの動きを照らし合わせ…将来の為替レートをシュミレーションする。
などの作業をなさってから、それから「検討」なさった方がよろしいかと思います。

そして、もし始めた場合…「利益確定」や「損切り」などが、お出来になる性格でしょうか？ご自身の性格も「検討」の材料になると思います。
（こういった「思い切りの良さ」は女性の方が上手い傾向があるようです）。
外貨建てに限らず、投資で大切なのは「出口」ですから。


他の投資先は…個別にお応えすることにしたいと思いますので、お尋ねください。

以上、他にご不明な点がございましたら、お気軽にお申し付けください。

Billy1955 様

オフィス マイ エフ・ピーの吉野充巨です。
既に為替リスクは承知の上ということですので、念のため確認事項を回答申し上げます。

年間90万円ほどの利息金について、為替手数料は確認されていると思いますが、
利息は、ランドやレアルで支払われますので、円貨に換えるには為替手数料が発生します。メガバンクの本日のランドのTTBは11.21円、TTSは8.21円です。従ってTTMは9.71円で、TTBとの差1.5円を割ると約15.4%になります。90万円を得るには105万円以上の利息が必要かと思います。

新興国債券のリターンとリスクは、説明書及び販売員の説明の際に確認され、日本国債とは異なり、極めて変動の幅が大きいことはご存じと思います。
数値で確認すると、
小生が持つデータでは新興国債券の円ベースでのリターンは約7%でリスクは約14%です。(2002年1月～2012年12月)
この場合、最悪ケース(標準偏差2)では単年度で元本に対して-21%の損失が出る可能性があります。
また単年度のパフォーマンスの65%が入る(標準偏差1)の場合でも-7.0～21%の範囲です。従ってマイナスの場合が2年続けば-13.5%になります。

両国とも極めてインフレ率が高く、ブラジル国債の9年債は10日時点で13.07%です。従いまして、インフレ率を考慮すると、レアルの価値は下がるものと思われます。ランドも同様です。確かに、現況はドルに対して日本円は円安ですが、両国の通貨もドルに対して弱くなっています。このため両国通貨に対して円安になるとは限りません。

Billy1955様の今回の投資額が資産の中に占める割合が解らないため、リスクの高低は言えませんが、アセットアロケーション上は、現在の投資額の10%～20%程度であればリスクの吸収は可能かと思われます。

ご質問にある、同党の利息でリスクの小さな投資先が他にあるか。とのご質問に対しては、高いリターンを求めれば、リスクは高くなりますので、同等の利息であれば、同等のリスクがあるとの答えになります。

この回答が少しでも参考になれば幸いです。