対象:エクステリア・外構
間口8m、奥行6mのコンクリート製駐車場を作ってもらいました。
細かくいえばスタンプコンクリートですが。
で、業者さんは、間口4m、奥行6mづつ、2回に分けて完成させました。
真ん中に仕切りのようなものはなく、コンクリートを2つつなげただけです。
元の計画では、カッターで2分割、又は3分割に切る予定でしたが、何もせず、外構は終了していました。
この工法でヒビ割れ等、問題ないのでしょうか??
この業者さんにはいろいろ首をかしげることが多すぎるので、しっかりした知識が必要だと思い、ここに相談しました。(駐車場と土間コンだけで6ヶ月かかったり、おかしい追加料金を請求されたり、)
よろしくお願いします。
sirakosanさん ( 福島県 / 男性 / 30歳 )
回答:1件
久保田 優一
ガーデンデザイナー
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コンクリートの仕切りについて
はじめまして、ご相談読ませていただきました。
コンクリートの仕切りについてお答えする前にコンクリートについて
少し解説させてください。
コンクリートは水、セメント、砂、砂利を混ぜて作られます。
その中で固まるときに水成分が蒸発するのですが、この蒸発してなくなるときに
体積が小さくなるため、コンクリート同士が引っ張り合う作用が起こります。
その引っ張り合う作用を乾燥収縮と呼びます。
コンクリートは圧縮される力には強いのですが、引っ張る力には弱いため
ひっぱりに強い鉄を中に入れて補強することで強固は鉄筋コンクリートになります。
土間コンクリートの場合、乾燥収縮を予防するにあたって、タマリュウを入れる草目地や
砂利を入れる砂利目地、伸縮調整目地などで予防するのですが、100%の効果が
あるわけではありません。
100%ではないにせよ、プロとして何か対策は施したい所なので、コンクリートが小さくなるときに自由に動ける状態を作ることで、ひっぱりあう力を緩和させて、ひび割れしにくいようにすることが多いです。
他にはガラス繊維を入れたり、専門家による特殊な配合材を調合することで
緩和させる方法などもありますが、ビルやマンションなどのコンクリートを大量に使用する
現場での対策に用いられることはあっても、ガーデン工事などではコストが割に合わないため用いられることは大変少ないのも現状です。
(コンクリート費だけで100%ではない小さなひび割れ防止対策のために何十万~数千万円はどなたもお選びにならないので。。。)
さて、今回のケースでは土間コンクリートを後でカッターで切るとのことですが
乾燥収縮を予防するために縁切りするのであれば、打設前の最初に入れておく必要があります。固まった後では乾燥収縮がもう始まっていますので、ひび割れの予防にはあまりよい方法ではないように思います。
しかしながら、目地を最初に入れたからといって100%ひび割れを防げるわけではないので、絶対に大丈夫ですとは言い切れないのが実状です。
コンクリートの専門家に聞いたところ100%防ぐ方法を発明したらノーベル賞がとれるかもしれないとのことでした。
それほど、コンクリートの乾燥収縮による小さなひび割れを防ぐのは非常に難しいのです。
水を使わずにコンクリートができれば、100%になるのでしょうけれど。。。)
あと、スタンプコンクリートですが、資材の種類によって工法がまちまちなので、一概に言えませんが、ある一例を取りますとコンクリートを入れて完全に固まらないうちに下地にしてパウダーを乗せて、スタンプを押し、色つきの塗料のようなものをスプレーするか、コテ塗りをして、最後にアクリル系の保護材をローラーで塗装して完成です。
後で切断するという選択肢は、スタンプコンクリートを施工する際につないでいないと仕上げがきれいにできないからつないだのではないでしょうか。
切断されていると、スタンプの目地のつながりがうまくいかないと思います。
スタンプのつながりがいまいちになってでもひび割れ防止の目地を優先するか、小さなひび割れは多少仕方ないとしてもつながりの美しさを優先するのか、前もって説明があればよかったように思います。
スタンプコンクリートは一般的なコンクリート打ちっぱなしよりもひび割れが目立たないと言われてますので、特に説明なく施工されたのかもしれません。
後で縁切りする約束でその縁切りする所も含めてご契約なのであれば、縁切りはしてもらえるはずですので、お話し合いして下さい。
デザイン的にあった方がよいと思われる方もいれば、そうでなく草が生えるからいらないという方もいらっしゃいますので。
また、日数的には通常スタンプコンクリートくらいでしたら着工から2週間程度で完成するでしょうから6ヶ月は養生期間としてはかなり長いように思います。
コンクリートの乾燥収縮は打設後、半年以内にほとんどが起こりますので、それを待って施工されたのかもしれません。
もっと何か他の理由があるのかもしれませんが。
おかしい追加料金というのは、どんな費用でしょうか?
外構工事で別請求するものとしては、掘ってみないとわからないものがある場合になります。
たとえば水道管や下水管、雨水管、ガス管、電気など埋設されていて、どうしても移設しなければ工事ができないものがある場合は別料金になることもあります。
また、土の上から確認できない地中から岩盤が出てきた場合や文化遺産などの場合も
工事に長い時間や別料金がかかる場合があります。
他には残土処分費を別途としている所もあるようです。
納得できるように、しっかりした説明を求めて頂くのがベストかと思います。
その費用が一体なんのために使われているのか聞いてみましょう。
がんばってください(^-^)
(現在のポイント:-pt)
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