対象:新築工事・施工
現在、新築計画中です。
見積が出始めたのですが、当初予算を大幅に、オーバーしてしまったために、コストダウン策をいろいろと図らなければなりません。
そこで、質問ですが、外壁をガルバで予定していますが、壁の中の構造用合板を省略しようかと考えています。
構造上の強度と言う面では、筋交を2本つけますので、強度的な問題はないと言われています。バランスを上手くとっているので心配はないとも言われています。
逆に、施工途中に、雨天などで、構造用合板が濡れてしまっては、強度面は期待できないとも言われています。
30坪弱の小さな平屋建てで、屋根材も軽いものを使用しますので、強度的には、それほど問題もないかとは思います。地震に関しては、少し心配は残っています。
コストダウンとしての費用対効果や安全面上でのデメリットなどは、どうでしょうか?教えて頂けると大変助かります。よろしくお願いします。
New houseさん ( 神奈川県 / 男性 / 49歳 )
回答:1件
島崎 義治
建築家
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構造用合板を省略した場合の外壁施工方法を決めておきましょう。
私も、いいものを作りたいと思う気持ちが大きいですから、コスト調整(たいていは減額となりますが、)はいつも大変難しいものです。
建築家に設計を依頼されているのでしょうか、あるいは工務店やハウスメーカーの設計施工でしょうか?後者であれば、きちんと書面にして進めてゆくべきです。
急いでいらっしゃるでしょうが、、、目先の作業だけにとらわれるのではなく、私ならまず、当初の仕様や仕上げから何を変更したため大幅な増となったのかを確認します。
面積が増えたのでしょうか、それとも仕様を高められたのでしょうか。あるいは仕上げや設備機器のグレードを上げられたのでしょうか。
ひとつひとつリストアップし、項目全体に目を通し、ひとつずつチェックしてゆく(つまり必要性を再確認する)ことが不可欠です(本来は設計者がやるべきことですが)。
その上で、お答えしたいと思いますが、
「雨天などで、構造用合板が濡れてしまっては、強度面は期待できないとも言われています。」とありますが、もちろん雨がかかれば十分に乾燥させなければなりませんが、その様なことがあったら大変です。書面でいただいておきましょう。
また、「バランスを上手くとっているので心配はない」とありますが、
かつては耐震壁の長さを確保していればよかったのですが、近年構造設計に対する制約が大きくなり、バランスをとるのは当然なこととして、簡単な構造計算が必要になっています。構造計算を行っていただき、どの程度の耐震性があるのかを十分に理解する必要があります。法律で最低決められた耐震性なのか、あるいは20%程度割増ししたものか、、、一般的には若干割増ししたものが多いのではないかと思います。老朽化しても安全性を担保できますし、保険金額も変わってきます。
ですが、安全性ぎりぎり最低限の構造設計とすることもやむを得ないかもしれません。
さて、本題です。
構造用合板を省略した場合の、外壁のガルバリウムの施工方法が問題になるのではないかと思います。断熱工法、防湿防水方法も併せて考えなければなりません。それらを総合的にどのように決めるのか、提案を受けられてはいかがでしょうか。一般的には耐水ベニヤをとりつけた方がいいのではないかと思います。外壁の精度も性能も高いですし、、、、。(ただ、その場合は構造用合板を貼るのと同じ内容になってしまいます。)
ご参考になれば幸いです。また、
また、わからないことがありましたら、ご遠慮なくご質問してください。
島崎義治/株式会社島崎義治建築設計事務所
2012年、13年グッドデザイン賞を受賞しました
http://architect-studio.com
評価・お礼
New houseさん
2013/11/11 13:26お礼が遅くなりまして申し訳ありません。
早速に、ご回答を頂きましてありがとうございました。
数日前に、設計士さんと施工業者さんを交えて打ち合わせを行い説明を受けました。
心配していた耐震性については、x軸方向が8.台、Y軸方向で7.台の壁充足率があり、
耐風圧力に対しても、同様に、それぞれ3.台、2.台の壁充足率があるということで、
安心できる数値であるという説明を受けました。
一応、耐震等級2は確保で、3を目指す方向であるようです。
上記の各数値が示すものが、どの程度か詳細はわからないのですが、最低ラインの
1.0は、大幅に超えているので、まあ、安心かなと考えています。
同時に、外壁の施工についても、防水など大丈夫という回答をもらいました。
耐震も耐風もですが、湿気や気密性、防水など、さまざまな配慮が必要なだけに素
人には、本当に難しいことが多く、その状況の中で、決断を迫られるのは厳しいで
すね。
(現在のポイント:-pt)
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