ﾌｰﾄﾞ

はじめましてアレス動物医療センターの沖田と申します。

実際は診てみないとなんともとは思うのですが、文面からの想像で書かせていただきます。
参考程度にお考えください。

基本的には腎臓用の医療食と、肝臓用の医療食は非常によく似ていて（昔は同じ医療職で両方の疾患に使用していた時期もありますので）、腎臓用の医療食を食べていたからといって、肝臓の数値が上がるとはちょっと考えにくいです。

腎臓の治療とは別件で、肝臓の数値の上昇につながる問題があるのではないでしょうか。

検査を急ぐシチュエーションなのかは、実際の患者さんを診ていないのでコメントしづらいところですが、もしご心配でしたら、その心配な気持ちを正直に主治医の先生にお伝えして、検査を早めてもらっても良いのではないでしょうか。

各製造会社により異なる可能性はありますが、腎臓食は肝臓食と比較しカロリーが低く、また脂質も低いです。

肝臓の数値に関しましては、フードを食べる前後の数値が書かれておりませんので、どの程度の悪化なのかがわかりませんが、肝不全時や心不全にも腎臓食が使用されることはあり、フードが原因である可能性は低いと思われます。

元気や食欲などが安定しているようでしたら、それほど緊急性はないと思われますが、まずは予定されているレントゲン検査や超音波検査を行い、肝臓の大きさや形の異常がないか、腫瘍や肝臓の構造の異常がないかなどしっかりと確認されることをお勧めいたします。

また、高齢の猫ですと甲状腺機能亢進症が多く、それが原因により肝酵素の上昇が認められることもありますので、甲状腺ホルモンの測定をされていない場合は、確認されることをお勧めいたします。