対象:ペットの医療・健康
アメリカンコッカー(5歳)を飼っています。
耳の穴が片方ふさがっており、綿棒などが入らないため掃除ができません。
もう一方もかろうじて綿棒が入る程度です。
家では抗生剤と点鼻薬を使用し、定期的に病院で掃除をしてもらっています。
菌が増殖すると身体にも影響を及ぼすと聞きましたが、
このまま現状維持ということもありえるのでしょうか?
それとも早めの手術などを行った方が良いのでしょうか?
通っている獣医さんでは特にどうしたほうがいいというアドバイスはありません。
べにいもさん ( 茨城県 / 女性 / 30歳 )
回答:1件
Re:耳の穴がふさがっています。
外耳炎の原因は、寄生虫、細菌、真菌、耳道内異物、治療過誤(綿棒や刺激性の局所投与薬の使用)などがあげられ、基礎疾患となるような全身性の疾患(アレルギー性疾患、自己免疫疾患、内分泌疾患)も重要です。外耳炎が悪化する過程には、外部寄生虫、細菌、真菌などの耳道に作用して直接炎症を引き起こすような因子だけでなく、外耳炎の発生リスクを高める因子(耳道が狭いなどの解剖学的素因など)や、一度起こってしまった炎症を継続させる因子(炎症による耳垢腺の分泌過多、細菌などの二次感染)などが複雑に関係し合っています。
外耳炎が慢性化すると、増殖性の炎症により外耳道が狭窄・閉塞し、さらには内部の鼓室胞まで炎症が波及し、脳炎を引き起こすこともあります。コッカースパニエルは耳が垂れており、他の犬種と比較しても耳道内の被毛が多い為、外耳炎を発症しやすい犬種として知られています。
治療として、耳垢の培養検査を実施し、抗生剤の選択・投与と耳の洗浄などによる保存的な方法で経過を観察します。耳道の閉塞の為カテーテルなどの細い管を耳道内に挿入して耳洗する方法がよいと思います。しかし、これらで管理ができなければ手術を選択するほかに治療法はありません。手術方法としては、外側耳道切開術や垂直耳道切除術、全耳道切除術などがあります。かかりつけの動物病院の獣医師と今後の治療方針について相談されるのがよいでしょう。
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