対象:住宅設計・構造
注文住宅の見積仕様は柱、土台=3.5寸、壁断熱材=アクアフォーム80mmです。
(その会社の一般仕様)
しかし、私としては断熱性を少しでも向上させたく思います。
方法として外周りの柱を4寸にすれば断熱施工部の厚みが増やせると思い、担当営業に申し出たところ、費用が上がるから得策でないとの即答で、あまり真剣に検討してもらえませんでしたので、専門家の皆様に以下2点ご教示頂きたく。
1.私の考えを実施した場合の費用増はいかほどが妥当でしょうか?
2.メリット、デメリットは以下と考えますがいかがでしょうか?
メリット:断熱材の厚み増、耐震性向上
デメリット:有効寸法の微減、費用増(木材、吹付、設計検討?、基礎?)
3.その他に有効な方法があるでしょうか?
以上、宜しくお願い申し上げます。
補足
2013/05/10 12:37見積プランでQ値2.6の計算結果(各部のK値は未確認)
Q値向上を思う理由は、快適性と冷暖房費を少しでも良くしたいと思う次第です。
その際、現状で開口部はLow-e樹脂アルゴンペアガラス、建屋形状の変更は困難、となると、断熱材か厚みの変更が容易な対応と考えます。
但し、断熱材の変更は部材的に業者の標準仕様外になる訳で、コスト増が想定される事。
ネオマフォームなどでは気密処理に不安が出てくる事。
が推察され、断熱材の変更より、断熱厚みの変更=柱の太さUPが総合的に良いかと考えた次第です。
かんつうさん ( 広島県 / 男性 / 33歳 )
回答:1件
富樫 孝幸
建築家
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Q値と断熱性能
こんにちは、プラネット環境計画の富樫です。
完成すると見えなくなる構造や断熱材の部分は、気になるところですね。
かんつうさんがなぜ断熱材を向上させようと思われたかというのもポイントに
なるかと思います。
これからの住宅は、省エネルギーなどの低炭素住宅に向かっていくといわれています。
そういう意味でも断熱性の検討は、いいことだと思います。
断熱性の向上もなにを基準として考えるかというのも大切ですね。
ゼロエネルギー住宅、高い省エネ住宅など基準はいろいろありますが、
一般的に断熱性を数値として評価するのはQ値(熱損失係数)といいます。
これによって、住まいの断熱性能をどのように考えるかということが一定の数字で
現れます。
次世代省エネルギー基準とした場合、広島はQ値2.7w/m2kです。
これ以下の数値であれば、断熱性はより高いという評価になります。
さて、ご質問の件ですが
1.断熱性能によって異なります。イニシャルコストは若干かかりますが、
住まわれてからの暖冷房などのランニングコストは大きく異なります。
断熱性能によって1/2、1/3、あるいはそれ以下にすることも可能です。
2.断熱性能を高めるのはバランスですので、柱3.5寸で向上させる方法を
考えたほうがコストを抑えることができます。。
断熱性と気密性と換気は、一緒に検討するとより効果があります。
そういう意味でもQ値計算などで断熱性の向上を考えてはいかがでしょう。
理想の家が完成するといいですね。
評価・お礼
かんつうさん
2013/05/10 12:32回答有難うございます。
記載情報が少なく思った回答を得られませんでしたので、補足を申し上げます。
<補足>
見積プランでQ値2.6の計算結果でした(各部のK値は未確認)
Q値向上を思う理由は、快適性と冷暖房費を少しでも良くしたいと思う次第です。
その際、現状で開口部はLow-e樹脂アルゴンペアガラス、建屋形状の変更は困難、となると、断熱材か厚みの変更が容易な対応と考えます。
また、業者は標準仕様が質問の仕様である為、アクアフォームを低価格で実施していると推察しますので、断熱材の変更より、断熱厚みの変更=柱の太さUPが総合的に良いかと考えた次第です。また吹付断熱はC値の確保にも有利と考えました。
追加でアドバイスを頂けましたら光栄です。
富樫 孝幸
2013/05/10 13:39コメント&評価、ありがとうございます。
吹付断熱以外には、ご存知かと思いますが付加断熱など併用することでQ値は向上します。
また年間暖房負荷は、冷暖房機器のCOP値なども考慮に入れると光熱費の検討につながります。イニシャルコストとのバランスを考慮しながら検討するのがよろしいかと思います。
(現在のポイント:-pt)
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