対象:ペットの医療・健康
うちの猫はペルシャで、去年の秋に1歳になった時点で避妊手術をしました。
避妊手術前の健診では心臓に雑音もなく正常でしたが、避妊手術後の健診で心臓に雑音が聞こえるとのことで、その1ヵ月後、再検診にて心臓の雑音が消えていなく、レントゲン等の検査をしたら、心臓が大きく拡大しており、肺に水がたまっているとのことでした。
ペルシャやチンチラは心臓疾患が多いと聞きますが、この場合、避妊手術との因果関係はあるのでしょうか??
ただタイミングがたまたま手術の時期と発症が重なったのでしょうか?
または先天的にもともと心疾患を患っていたが、症状が手術前は小さく聴診で発見できなかっただけでしょうか??
現在、投薬にて肺の水を除去し、強心剤を服用しており、肺の水がなくなった時点で強心剤のみの投薬にて今後の様子を見る予定です。
他に方法もないとの事です。
避妊出術との因果関係、施術時の麻酔との因果関係はないのかが気になります。
また、同じような症状の飼い主さん、同じ病の発症後、愛猫はどのように生活していますか??
statz_makotoさん ( 岐阜県 / 男性 / 36歳 )
回答:2件
猫の心不全について
はじめましてアレス動物医療センターの沖田と申します。
さて実際にそちらの子を診察させていただいたわけではないので、明言はしづらいですが、一般論として、避妊手術のせいで心不全が起きるとは考えにくいです。
血圧や出血の関係で腎不全などが起きることはありえるかもしれませんが、心不全はさすがに無関係ではないでしょうか。
犬と異なり猫の心不全は聴診で聞き取りにくいものが多く、発見しづらいケースも多々あります。
避妊手術とは無関係で、たまたま発見が避妊手術後だったと考えるのが妥当ではないかと思われます。
回答専門家
- 沖田 将人
- (富山県 / 獣医)
- アレス動物医療センター センター長
地域に密着したワンランク上のホームドクターを
アレス(Alles)とはドイツ語で「あらゆること」を意味します。インフォームドコンセントの充実、年中無休、CTスキャナ導入など動物たちの幸せにつながることなら、飼い主様のあらゆる要望にお応えしたい。そんな願いを込めて診療に取り組んでいます。
Re:猫の心臓病について
避妊手術に関しては心臓病との関連はないと思われますが、施術時の麻酔に関しては、一般的に全身麻酔を行うと、全身の血行動態が通常時と比較して変化しやすくなるため、今回の心臓病の発症との因果関係は完全に否定はできません。
しかしながら逆に、因果関係は全くなかった可能性も十分にあります。猫の先天性の心疾患としては心筋症が非常によく認められますが、この疾患の場合、重症のものでは心不全症状が1~2歳齢で発症することもまれではありません。従って、偶然、手術を実施した時期と発症が重なった可能性は考えられます。いずれにせよ、現時点では因果関係の有無に関して証明する方法は無いと思われます。
質問の内容から、かなり重篤な状態と思われますので、今後も状態を見ながらの継続的な投薬治療は必要と思われます。今後のケアに関しては、処方された内服薬を継続的に投薬すること、猫の状態(食欲、元気、呼吸状態)をよく観察すること、なにかあればすぐかかりつけの先生に相談すること等が重要な事として挙げられますが、それらに加えて、昼夜を問わずに状態の変化を起こす可能性がある疾患であるため、24時間対応できる信頼できる病院を探しておくことも大事な事として挙げられます。
(現在のポイント:-pt)
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