雨水配管がバルコニーにの真ん中に

太陽光発電について、政府も推奨するし、メーカーや業者も「エコ」を掲げて多くの様々な企業が参入し、選ぶ方も戸惑いますね。ただ、パネルのメーカーは世界的な一流企業ですが、実際に販売や施工する会社は本当に様々なので十分慎重に検討する必要があるように感じます。

ネットショップは当然安いですが、実際に建物の状況を先方の専門家にしっかり見ていただいて、屋根の形状や方位、取り付け用の下地仕様、配線工事の内容（モニターなどの設置位置）、メンテナンスの内容（有償や無償の範囲）、を詳しく確認し、見積もりを比較検討して決定されたらいかがでしょうか。これは訪問販売でも同じだと思います。

ただし、多くの業者はいいことを言うばかりで問題にしませんが、

1.１KWあたり100KG程度の重量があることから既存屋根に取り付ける場合は震度5強程度では落下しないことや柱や壁の補強が必要になるのかどうか、を確認してください。

2.ソーラーパネルの故障は話題になっていませんが、故障が見つかりにくいだけです。どのようなメンテナンスにより故障を発見するのか、を確認してください。
参照→http://taiyoseikatsu.com/special/mtrouble/mtrouble02.html

3.夏の暑い時期などの温度上昇やパネル表面の埃（屋根ですから当然ゴミや埃、場合によっては落ち葉がたまります）などにより効率が悪くなると言われています。売電による利益をお考えであれば、どの程度の発電量になるか、どこまで保証するのかを確認してください。
参照→http://taiyoseikatsu.com/specifications/support/support.html

4.故障や効率をチェックするにはモニターによる監視が必要です。（何が原因で効率が落ちるかがわからない場合が多いそうで、モニターによる監視でも故障は見つけにくいと言われています。）モニターのモニタリング内容とその費用を十分に確認してください。

5.既存屋根に取り付ける場合は漏水の原因になりかねません。ソーラーパネルの保証だけでなく、屋根防水保証も必要と思います。

ソーラーパネルの性能や太陽光発電の効果などはまだまだ成熟していないと私自身は考えています。ご参考になれば幸いです。

島崎義治/島崎義治建築設計事務所
2012グッドデザイン賞を受賞しました
http://architect-studio.com