対象:住宅設計・構造
回答:2件
築25年の重量鉄骨造
横浜の設計事務所です。
築25年ということは、昭和56年の大幅な建築基準法改正の後の
建物で、いわゆる新耐震基準の建物となります。
もちろん、その後もちょこちょこした改正はありますが一つの
目安としてはそれが大きな境になります。
新耐震なのである程度は大丈夫とは言えるかもしれません。
ただ阪神大震災の時には、鉄骨の溶接に不具合のある建物が
多く見つかった事もあります。
これ以上の事は文章だけではなんとも言えません。
厳密に調べるならば、溶接のチェックを含めた耐震診断を
しなくてはいけませんが、費用もかかる事なので現時点では
現実的ではないでしょう。
ただ、詳細な図面が残っている場合や形態からおおまかに判断
することもできる場合もあるので、もし不安でしたらお近くの
設計事務所に相談してみて下さい。
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評価・お礼
laviさん
2012/12/17 14:32図面があるか確認してから検討します。大変参考になりました。
ご回答ありがとうございました。
回答専門家
- 小松原 敬
- (神奈川県 / 建築家)
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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伊藤 裕啓
一級建築士
-
構造部分の劣化状況を確認しましょう
住まいのe-相談室 建築士の伊藤です。
築25年の重量鉄骨造の家の購入を検討されているのですね。
建物はどのような構造であっても構造部分の劣化があると安全・安心・快適に住み続ける事ができません。そういう意味では不動産広告でよく見る「リフォーム済み」「綺麗にお使いです」という紹介文は役に立たない事になります。
鉄骨造の建物の主な劣化としてはサビの発生、雨漏りがあります。また1階の床が木造の場合、シロアリ被害を受けている事もあります。特に屋上のある建物の場合は漏水に注意しなければなりません。
築年数だけを考えるとまだ十分使えそうですが、まず劣化状況を確認してはいかがでしょうか。調査は原則目視で行うのですが劣化以外に建物の傾斜等まで確認すれば購入の可否を判断する材料となります。コストが発生しますが専門家の判断は参考になると思います。
また建築設計図書、確認申請図書等がそろっていればより良いと言えます。
評価・お礼
laviさん
2012/12/19 16:01ご回答ありがとうございました。シロアリまで気が付きませんでした。
大変参考になりました。
伊藤 裕啓
2012/12/20 18:08評価いただきありがとうございました。
鉄骨造、鉄筋コンクリート造はシロアリの被害は関係ないと思われがちですが、床組が木造である場合は被害を受けているケースがあります。室内から見るだけだとわからないかもしれません。
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