対象:ペットの医療・健康
もうすぐ1歳のボストンテリア(オス・去勢済)です。肉球にえぐれたように傷付き出血していて2週間近く直らず困っています。
走り方・遊び方が激しく、砂地でのボール遊びが重なり怪我をしたのではないかと思います。本人(犬)は痛そうにはしていませんが・・・。
複数の獣医さんに相談しましたが、「散歩後は水で洗いしばらくは砂地での遊びNG、時間はかかるが直るでしょう」という診断と、「散歩を減らし、散歩させるときは靴を履かせること。散歩後は必ず消毒」という診断をいただきました。現在は、散歩時には絆創膏と包帯、散歩後は消毒、散歩時間を減らし、室内でのボール遊び等はしていませんが、直る気配がありません。
いつもは遊び方が激しいのですが、家の中でひっぱりっこやボール遊び等をするとすぐ出血してしまうので遊んであげることができずかわいそうな状況です。
できるだけ早く直してあげたいのですが、どういう方法がベストでしょうか。また、ボール遊びなどは今後はあまりさせない方が良いのでしょうか・・・。
アドバイスをよろしくお願い致します。
まっぴーさん ( 東京都 / 女性 / 39歳 )
回答:3件
肉球の怪我
肉球の怪我は本当に治りにくいことが多いです。そして慢性化してより治らなくなることもしばしばです。
その病変が、怪我であるなら、家の中でも安静にすること、なめるのでしたらなめられないようにすることが大切です。深い傷はとにかく足を使わせないことです。
1ヶ月たっても治らないようですと、外科的に処置をしないといけないこともありますので、あまり良くならないようでしたら、なるべく早くに主治医の診察を受けてください。
またたまに怪我でないこともあります。他の足には、病変はないでしょうか、ある場合は、主治医に診察をもう一度受けてください。
評価・お礼
まっぴーさん
ありがとうございます。できるだけ足に負担をかけないようにして様子を見たいと思います。
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肉球の外傷
当院でも、昨秋同じことがありました。オスのボストンテリアが肉球に外傷を負って、若い獣医師が担当しましたが、歩行によりガーゼ、テープがすぐに剥がれてしまうこと、ソックスを履かせると、すぐに取ってしまうことで、2週間近く完治しませんでした。そこでギブアップし私の出番となったのですが・・・。
以下の治療法は、アウトロー的、野戦病院的な治療法なので、当院でも飼い主さんのご了解の基に行っているということを まず書いておきます。
?肉球が裂けていても内側の組織が盛り上がってきていない場合
避妊手術の後などの傷に貼る紙製にテープ(通気性が良いようになっています)を用意します。消毒後ちょうど傷が隠れる大きさに四角形に切って貼り付けます。テープ周囲にアロンアルファーを塗って固めます。
?裂け目から内側の組織が盛り上がってしまった場合
傷を十分消毒した後、盛り上がった組織を内側に押し込みます。その上に?と同様のテープを貼ります。そしてその上から、テープ全面にアロンアルファーを塗って、がっちり固めます。
このようにすると化膿創でない限り、約3〜4日ほどで急速に治癒に向かいます。これまでこの方法で全例成功しています。(抗生剤の服用が必要です)
繰り返し書きますが、これは学問上問題を含んだ治療方です。正式には麻酔をかけて、縫合して、傷を保護して治癒させるのがよいのです。
アロンアルファーは医薬品ではありません。J&J社から皮膚接着剤が発売されていますので、そちらを使われれば医学的には、正しい治療法になります。
補足
当院は70Kg以上の豚さんの手術をすることがあります。豚さんはほとんど野生で(特に動物病院では)手強くて、外傷、手術創のケアにはとても苦労します。この経験からたどりついたのがアロンアルファーです。とても重宝しています。J&J社の皮膚接着剤よりもアロンアルファーのほうが瞬間的で使いやすくて、ついアロンアファーを使ってしまいます。
とてもご推薦できるような療法ではありませんが、当院で行っている方法を御紹介しました。
評価・お礼
まっぴーさん
ありがとうございました。しばらく様子を見て、直らないようでしたらご相談に伺いたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
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RE:肉球の怪我
一般的に肉球の怪我はとても治りにくいものです。
体重がかかることで傷を収縮して治そうとする力と逆の力、つまり傷を拡げようとする力が働いてしまうためです。
また肉球の表面は非常に硬く、他の場所のように皮膚同士がくっつくというより、肉が盛り上がってくることで徐々に治癒に向かうため、元に戻るにはかなりの時間がかかります。
はやく治すためにできることとしては、他の獣医師同様の答えとなってしまいますが、
?安静ー室内で排泄できるようであれば、散歩をひかえる。室内での遊びもなるべくしない。必要ならケージに入れる。
?清潔ーただし消毒はしすぎると傷の治りが悪くなることがあるので、状態を獣医師にこまめに確認してもらいながら行う。(場合によっては生理食塩水など刺激にならないもので洗い流すだけでもいいかもしれません。)
?傷の保護ー交換の度に刺激になってしまうので、傷自体にくっついてしまう素材の絆創膏と包帯は控える。
また、今回の場合はかなり経過も長くなってしまっているようですので、傷口の周りを少しきれいに切って縫うなどの処置が必要かもしれません。
またあまりにも治りが悪い場合には、傷以外の原因でおこっている可能性もあるかと思います。例えば皮膚糸状菌症、免疫疾患、栄養性疾患、腫瘍などがあげられます。いずれにしても状態を確認しないとはっきりとしたことはいえませんので、お近くの病院でもう一度診察していただいたほうがいいかと思います。
ボール遊びについてですが、傷が治ったようにみえても、外ではしばらく控えた方がいいかもしれません。傷が完全に回復してから、まずは砂地や芝生などやわらかい場所での少しの散歩から開始し、徐々に時間をのばしていって慣らしてください。その後時間を決めて遊んであげるようにするといいかと思います。
(現在のポイント:13pt)
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