対象:ペットの医療・健康
今年5月に右上奥歯と下奥歯の間の粘膜にイボができていたので、切除し、病理診断したところ
『診断名《肉芽組織》組織所見、腫瘤内部は増生線維組織と炎症細胞の浸潤からなります。線維芽細胞は核が腫大していますが、明らかな異型性は認められません。コラーゲンの形成は少量です。新生血管が中程度みられます。表面を覆う粘膜上皮は広範囲に欠損しており、好中球がやや多く浸潤しています。線維素の析出も見られます。本標本上、腫瘍性変化は認められません。境界不明瞭な病変でありマージやや(+)です。』
でした。
切除したのですが、ステロイドをあげないと再発してきます。
この病理診断結果での完治は難しいでしょうか?
この傷は創傷治癒過程での異変ですか?
にゃんころころさん ( 大阪府 / 女性 / 31歳 )
回答:1件
Re:猫の口腔内の肉芽組織について
猫の口腔内腫瘤には、腫瘍、好酸球性肉芽腫、細菌感染などにより生じた肉芽腫などがあります。
病理所見と文面より、好酸球性肉芽腫が疑われます。好酸球性肉芽腫は必ずしも好酸球の浸潤が認められるわけではありません。そのため病理所見では、好酸球の浸潤でなく、炎症細胞の浸潤と記載されていると考えられます。
その他の理由として、ステロイドを休薬することで再発が認められることから、この疾患が疑われます。
創傷治癒過程での異変とも考えられますが、好酸球性肉芽腫は過敏症や遺伝など多岐にわたる原因が考えられる為、原因追求は難しいでしょう。
完治は難しいかもしれませんが、ステロイドを減量したり回数を減らすことにより、体の負担を軽減することは可能です。担当の獣医師とよくご相談された上、今後の治療方針を決定されたほうが良いでしょう。
評価・お礼
にゃんころころさん
2012/10/17 01:13詳しい説明ありがとうございます。
大変勉強になりました。完治は難そうですが出来る限りのことはやりたいと思います。回答ありがとうございました。
(現在のポイント:-pt)
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