対象:住宅設計・構造
回答:2件
志田 茂
建築家
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耐震の判断は現況確認が必要です。
志田茂建築設計事務所 志田です。
中間に柱が無くても、外壁面で強度がとれていれば大丈夫ですが、現状を見ない限りは判断する事は難しいです。
その建物が「建築確認」と「完了検査」を受けているかどうかを確認してください。
市街地でなければ、建築確認が必要ない地域もありますし、1988年の頃ですと、そうゆう手続きをしないで作られている可能性は大きいです。「完了検査済証」というのがあれば、目安として安全だろうと思いますが、確実な判断をするには現況調査と計算をする必要があります。
ますは施工会社や設計事務所に現状を見てもらう事をお勧めします。
評価・お礼
muneclubさん
2012/09/12 23:59志田様
適切な御回答ありがとうございます。
この賃貸物件は地域の中でも格安物件なので、不安がありました。
不動産屋に建築確認証書があるか確認してみます。
ありがとうございました。
志田 茂
2012/09/13 08:39不動産屋にはぜひ確認してください!
ひとつ・・
「建築確認証書」ではなく、「完了検査済証」です。
工事を始める前に 建築確認 を申請し、それが了承されると「建築確認済証」が出ます。そして、工事が終了した時に、行政等の完了検査があり、それでOKとなれば 「完了検査済証」が出ます。
つまり、「完了検査済証」があれば、「申請した通りに建物が出来上った」という事になります。
ただ、以前は 確認申請を出して「建築確認済証」があったとしても、完了検査を受けてない事が多々ありましたので、そうなると、申請通りの建物かどうかが怪しくなります。
その点をご注意ください。
中舎 重之
建築家
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耐震診断について
木造住宅の耐震診断が1981(昭和56)年以前が対象になっています。此の建物の築年は1988年とありますが、木造で間口8.1mで、しかも2階建てとなれば診断するまでもなく危険な建物です。木造住宅の在来軸組工法の耐震性能は、柱と柱を繋ぐ耐力壁にて決まります。この建物の本来の用途は倉庫・工場と思われますので、上記の話からはずれると判断されるでしょうが、木造の基本としては大事なことですので記憶して下さい。
此の建物を想像します。外壁側にある柱が木造で、2階の床梁が軽量鉄骨製と思います。
地震が起きますと耐力壁がない場合は、地震の力(水平力)は全て柱が負担します。木造の柱が2本抱き合わせならば、少しは救われます。木造の柱が1本ならば、使用不可と考えて下さい。
以上です。 2014.5.3 中舎重之
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