対象:労働問題・仕事の法律
前職(アルバイト)を自己都合で退職し、正社員で働ける仕事をと思い就職活動をしてきました。
先日、ある企業から採用の電話を頂き、契約書等にサインをして送り返して下さいとのことだったので、書類を待っていました。
届いた書類には、事前に聞いていたことと異なった内容(就業時間や給料など)が少しあったのですが、そこは仕方ないか…。と思い書類にサインしようとしたのですが、他に”就業規則を守ります”等の内容が書かれた誓約書があり、その終業規則がどんなものであるか説明した書類が一切なく、不安になって、会社に電話した所、そんな細かい事を言うなら他で働いて下さいと言われ、内定が無くなってしまいました。
とても高圧的な言い方で、他にも色々理不尽な事を言われ、向こうから入社を断られましたが、こんな上司のいる会社では働きたくないと思いました。
しかし、その仕事は私にとってとても魅力的で、すごくやってみたい仕事でした。希望であった海外での勤務の上、少し特殊な仕事だったので、他で同じような仕事はみたことがありません。
それでも私は、もう終わってしまった事だし、早く切り替えてまた一から就職活動を始めるぞ!と意気込んでいたのですが、数日後、親戚から「今はどこの会社でも、そういうことは当たり前にあるし、誓約書と言ってもそんなに強い効力はない。なんでハイと言ってサインしなかったんだ。やりたかった仕事なのにもったいない。」と言われました。私はもう前を向いていたのですが、そういう風に言われると、私もだんだん「やっぱりサインしていたほうがよかったのかな。サインしていれば今頃海外で仕事をできていたのかな。」など、よく分からなくなってきました。
残業代が出ないとか、ブラック企業であったりとか、大手の企業でない限り、条件が完璧な会社なんて今のご時世無いのではないかと思っています。
実際に私が断られた会社にもたくさんの社員の方がいて、何も見ずにサインして入社されていると思うと、私はちょっと考え過ぎor疑りすぎなのかと思うようになってきました。
もし次ぎに入社したいと思う会社があった場合、もう少し目をつぶった方が良いのでしょうか。私のようにしていると再就職は難しいでしょうか。
もちろん、まっとうな会社に就職するのが当たり前だとは思いますが、綺麗事だけではなく、現実味を持った回答を頂けると幸いです。
よろしくお願いします!
verdeさん ( 京都府 / 女性 / 27歳 )
回答:1件
葛西 幸浩
経営コンサルタント
3
この経験を次に活かしましょう。
こんにちは。
ビジネス・コンサルタント、パーソナル・コーチの葛西と申します。
まず、原則論として、
verdeさんが「誓約書」に書かれていた、就業規則遵守という項目により、就業規則の開示を求めたことは、法的、手続き的にも正しい判断です。
新卒採用で、入社前研修のあるような企業ですと、研修に就業規則の説明を行う場合もあります。
次に、一般論としては、
中途採用、中小企業の多くは「誓約書」「身元保証書」などの手続きが先になり、入社後に「就業規則」「服務規程」、「業務マニュアル」を渡すことがほとんどと認識しています。
このことに企業側は問題意識を持っていません。
就業規則は
●「就業規則は従業員の代表と会社の協議、合意により定められる」というものであるので、企業側は「今現在在籍している社員もこの規則で働いているのだから」という「採る側の理論」で考えがちです。
●就業規則は制定時、改定時に会社、従業員代表が連名で署名、捺印し、管轄する労働監督署に届け出る必要もあります。
これらの理由から、入社手続き後に就業規則を渡すことは一般的となっています。
それよりも、現在のような雇用環境の厳しい時代には、就業規則の内容よりも「就業規則を会社が遵守しているか」ということのほうに重点を置く必要があります。
ただ、外部からは判断しにくいため、面接時の社員の状態、面接官の対応、求人票と説明、労働契約書の一貫性などで判断することになるでしょう。
むしろ私は「事前に聞いていたことと異なった内容(就業時間や給料など)が少しあったのですが・・・」という件が気になりました。
これは推測ですが、その会社が過去に就業規則や雇用条件に関して従業員と労働争議があったのではないかと思われます。そのため、「就業規則の入社前開示」ということに過剰に反応した結果ではないかとも思われます。未払い残業代の請求に企業も神経質になっていることもあります。
「条件が完璧な会社はない」というverdeさんの言葉が救いです。
この経験を活かしverdeさんにとって魅力的で、やってみたい仕事に出会えるよう、活動してください。周囲にも良いアドバイスをしてくれる人がいるので、今後は重要な判断の前に、相談してみてはどうでしょうか。
やりたいことがあるということは、すばらしいことです。前向きに「次」の段階に行きましょう。
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