対象:新築工事・施工
木造二階建ての戸建を建築中です。
先日基礎コンクリートを打ち終わりました。
基礎コンクリート立ち上がり幅が120ミリで、アンカーボルトが中心にきているところもあれば中心からずれているものもありました。
筋交い等の関係でずれる部分もあるという説明は受けましたが、
5箇所ほどアンカーボルトのかぶり厚さが30ミリ程度でした。
そのうち1箇所が25ミリしかなく、その旨を建設会社に伝えたところ、
問題ないと言われましたが、心配になり調べたところ法律で30ミリ以上と定められているということでしたので、そのように建設会社に伝えました。
すると5ミリほどモルタルを足され「30ミリにしました」と言われました。
立ち上がり幅が25ミリしかなかった場合、モルタルを足すだけで基礎のその後の強度や法律的に問題はないのでしょうか?
このまま次の工程に進んでよいものなのか悩んでおります。
yuri7712さん ( 福岡県 / 女性 / 32歳 )
回答:1件
海田 修平
建築家
3
重要なのは鉄筋に対するかぶり厚さです
鉄筋コンクリートは鉄筋を組んで、型枠を立て込んでコンクリートを流し込みます。
木造の基礎も同様です。
鉄筋コンクリートは圧縮力に強いコンクリートと引張力に強い鉄筋が互いに補強し合っています。
かぶり厚さとは主に鉄筋に対するもので、鉄筋を保護し、ひび割れを防止するために確保します。
ご心配されているのは、アンカーボルトに対するかぶり厚さだと思いますが、
アンカーボルトの位置が基礎の中心から大幅にずれているのは施工精度が悪かったのだと思います。
アンカーボルトは基礎の上に載る土台と基礎を緊結するために埋込みますので、
本数や位置は重要です。
このかぶり厚さが少ないと割れの原因になるので、
割れが発生してアンカーボルトの強度が低下する恐れはあります。
割れに対しては、モルタルを塗ったくらいでは意味はないと思います。
しかしながら、アンカーボルトは前述の通り基礎と土台を緊結するためのものなので、
1カ所のアンカーボルトが基礎全体の強度に大きく影響することはないと思われます。
法律的にも鉄筋に対するかぶり厚さの規定はあっても、
アンカーボルトのかぶり厚さまでは規定されていません。
ご心配であれば、問題のアンカーボルトの近くに後打ちでアンカーボルトを入れて、
補強してもらうことを検討してもらってはいかがでしょうか。
(現在のポイント:-pt)
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