対象:ペットの医療・健康
もうすぐ三歳になるオス猫です。
年末近くからエサを食べる量が減りました。
エサを欲しがるのですが、いざ食べ出すと、
食べ方が下手になっている感じで、口に入っていかないようです。
一軒目の病院(お正月も診療しているところを探して伺いました)で、血液検査と内臓のレントゲンをして下さり、
その結果には特に問題は見つからないので、
エサを食べない原因として思い当たるのは、
軽度の口内炎だろうとのことでした。
また、本当に軽度なので、エサが食べられないほど痛いとは思えないけど、とも仰っていました。
一応、痛み止めの液薬を出していただきました。(いただいた明細だとメタカムという薬のようです)
お正月休みが終わり、普段伺っている病院へ行き、
一軒目の病院でいただいた検査結果をお見せして、
猫の状況をお話しすると、
やはり原因としては、極軽度だが歯肉炎、口内炎しか考えられないだろう、とのことでした。
そして、ひとまず、同じメタカムを3日分処方していただきました。
どちらのお医者様も、エサが食べられないほど痛いとは思えない、と仰っていて、
もしもっと悪い状況だったら、と心配です。
どちらのお医者様でも頭部のレントゲンは撮っていませんが、頭部レントゲンはかなり施設が充実したところでないと無いとのこと。
極軽度の歯肉炎、口内炎でもエサが食べられないということはあるのでしょうか。
ドライフードも、ウエットフードも食べたがるのですが、結果的には食べません。
歯肉炎、口内炎以外の原因も疑った方がいいのでしょうか。
その場合、どういったケースが考えられ、どういった検査をしていただけばいいでしょうか。
長々と申し訳ありません。
スズキスズキさん ( 神奈川県 / 女性 / 43歳 )
回答:2件
猫の摂食障害について
はじめましてアレス動物医療センターの沖田と申します。
さて猫さんの摂食障害というといくつか可能性があると思うのですが、若い猫さんでというと最初に思い浮かぶのは確かに口内炎です。
口内炎も、エイズやカリシウイルスなどの伝染病でなるものもあれば、腎不全でなるもの、歯石でなるもの、自己免疫疾患(ちょっと語弊がありますがアレルギーのようなもの)など様々です。
これらの問題に関してはあまり頭部のレントゲンを撮る意味はないかもしれませんが、別の病気ではレントゲンやCT検査、MRI検査などが意味を持つことがあります。
他の可能性というとたとえば
1歯が抜けかけている、曲がっているなどの歯の問題
2喉や舌など歯肉以外の口腔内疾患
3顎骨など骨の問題
4嚥下、咀嚼にかかわる神経疾患
他にも細かく挙げるといろいろあるのでしょうが、この辺りではないでしょうか。
ただ、1に関してはおそらく現時点で見つかっていないとしたら、あるとしてもかなり奥の歯のトラブルということになり、麻酔をかけないと確認できないと思われます。
2もおそらく麻酔をかけないときちんと検査はできないと思いますし、そもそも歯肉炎もなかなか無麻酔ではすべての歯肉を観察するのは難しいでしょうから、見えない部分で激しい炎症が起きている場合は麻酔下での検査が必要になります。
3はレントゲンでわかりますが、きちんと評価するためには麻酔をかけて撮影する必要があります。
4は神経学的検査で異常がなければ、場合によってはMRI検査が必要かもしれません。
そうすると、ここから先の検査は全身麻酔が必要なものが多く、検査に麻酔というリスクが必要になるということにあります。
ですので、まずは抗炎症薬で改善するかを見て、それでも改善がなければさらに検査を、という主治医の先生の路線としては、一般的な流れとは思います。
抗炎症剤で治り、薬をやめても症状が再発しないというのであれば、何も麻酔をかける必要はないと思います。
逆に抗炎症剤を飲んでも改善がなく、あるいは薬を飲んでいる間は良いが、止めると再発するという場合は、さらに検査を進めるのが良いのかもしれません。
ただ麻酔下の検査ですから、全身状態によって可能かどうかもわかれるところと思いますので、このあたりはやはり主治医の先生とよく相談して考えるべきかと思います。
評価・お礼
スズキスズキさん
2012/01/14 09:47回答ありがとうございました。
御礼が遅くなり申し訳ありません。
アドバイスをいただけたことで冷静になれ、
また心構えも出来て有り難かったです。
猫にはしばらく柔らかく煮た魚(身の部分)を与えていましたが、
段々食べる量が戻ってきました。
まだ原因がわからないので、また何か有りましたら、
いただいたアドバイスを参考に、獣医さんに相談したいと思います。
回答専門家
- 沖田 将人
- (富山県 / 獣医)
- アレス動物医療センター センター長
地域に密着したワンランク上のホームドクターを
アレス(Alles)とはドイツ語で「あらゆること」を意味します。インフォームドコンセントの充実、年中無休、CTスキャナ導入など動物たちの幸せにつながることなら、飼い主様のあらゆる要望にお応えしたい。そんな願いを込めて診療に取り組んでいます。
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