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債券価格と金利の関係
atom1様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人と申します。
ご質問の件、債券運用は、金利が上がれば、債券価格は下がる、金利が下がれば、債券価格は上がる、というメカニズムがあります。
おそらくそのことを指しているのではないでしょうか。
理屈は、それほど難しくありませんが、正確に説明しようとすると、やや分かり難くなるので、かなりざっくりとした説明をします。
例えば、某地銀の10年債券を金利1%の時に買いました。
その2年後に発売された某地銀の8年債券の金利は2%でした。
この場合、新たに某地銀の8年債券を買う人は、当然ながら金利2%を要求しますよね。
つまり、某地銀の10年債券を金利1%の時に買った人は、その時点で、8年間の金利差相当分をディスカウントしなければ、その債券を売れないというわけです。
ただし、金利1%のまま、売らずに満期まで持ち続ければ、発行体が倒産しない限り、元本を割れることはありません。
なお、劣後債であれば、万一発行体が倒産した時に、弁済順位が下がりますので、その点の理解も必要です。
以上、ご参考になれば幸いです。
評価・お礼
atom1さん
2011/09/05 23:03森本さま、回答ありがとうございます。
もう少し質問させていただきます。
申込み当時の予定利回りと実際に配当される際に利回りが落ちる事はあるのでしょうか?
ちなみに検討している某銀行は過去3回劣後債を発行していますが、
直近に発行された劣後債は予想から落ちていると聞きました。
こういった事が起こる原因につき教えていただけますか。
森本 直人
2011/09/06 14:08atom1様へ
発行条件が、一般的な固定金利であれば、買った時に、その人が満期まで持ち続けた場合の利回りはわかります。
利回りが落ちるというのは、途中で売ったり買ったりするケースで気にします。
上の例で、もし逆に金利が2%から1%に落ちた場合は、2%で発行された債券の価格は上昇します。
この場合、2%で発行された債券を買っておいた人は、1%に低下した時点でその債券を売り抜ければ、プラスで換金できるというわけです。
一方、2%で発行された債券を1%に低下した時点で買った人は、2%の時よりも高く債券を買うことになるため、満期まで持ち続けても1%で計算した利回りしか得られません。
なお、すでに発行された債券の金利は、国債の金利動向や予想されるインフレ率、その債券に潜在するリスクなどによって、市場で決まります。
ざっくりとしたご説明です。
回答専門家
- 森本 直人
- (東京都 / ファイナンシャルプランナー)
- 森本FP事務所 代表
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