住宅ローンのキャンセルについて

ハッピーハウスの真山（さのやま）です。

住宅ローンの契約の正式名称は、
金銭消費貸借契約（以下、「金消契約」）といいます。

一般的な金消契約および不動産取引の流れは、

1.金融機関へ正式申込書および付属書類を提出
2.金融機関からの融資承認
3.金融機関にて金消契約の締結
4.住宅ローンの実行（借入金が口座へ入金される）
5.借入金を不動産取引の売主へ支払う（不動産の所有権の移転等）

といった流れになります。

ご相談の内容から、3.の金消契約の締結までは
行われているものと思われます。
その場合、金消契約自体は成立しているので
その後の解約手続きは金消契約書に基づいて
処理をされるのが原則です。

ただ、実務的には金消契約の締結までで、
実際に住宅ローンの実行が行われていないのであれば、
住宅ローンをキャンセルしても違約金まで
請求されることは少ないと思います。

実際に住宅ローンが実行されてしまっていると
かなり面倒な話になります。
ローンが実行されているとなると
不動産の所有権の移転、抵当権の設定等が
行われてしまっていると思われます。
それらの登記の取り消し等も含めて、
話を元に戻さなければなりません。

その場合、住宅ローンに関しても実際のお金が動いているので
何らかの形で違約金もしくは一括返済の手数料等を
請求する金融機関が多いのではと思います。

今回は、震災が絡んで特殊な話なので、
一度、金融機関に正直に話をしてみると良いと思います。
おそらく違約金等は請求されないのではと思います。

少しでもお役に立てれば幸いです。