対象:労働問題・仕事の法律
今年の3月初旬にハローワークの紹介で面接を受け、某一般財団法人に電話にて内定の報告を頂きました。
その後、3月末に『採用内定のご通知』という書面が送られ、「貴女を採用いたすことを内定いたします。…入職手続きについてはおってご連絡します」とのことでした。
また、5月24日付けで『採用通知書』が届き、その添付資料に「6月1日付けで入団して頂き、3ヶ月の研修を行う予定でしたが、諸般の事情により延期することとなりましたので申し上げます。」という内容。
そして、7月27日付けで『入団開始日と入団後の予定に関する連絡』という書面が届き、「8月1日を正式入団日とし、その後の財団行事に関しては別紙お報せ致します」という内容のものでした。
また、書面では研修は9月1日~11月30日の予定となっておりましたが、先方より「9月6日に指定の場所に出向いて下さい」との連絡を受け、今回採用となった15名ほどの方々とお会いしております。その際、研修を受けるビルや給与の支払いについて説明を受けました。
しかし、その後も自宅待機が続き、「8月からの給与は保障します」と先方より口頭での通達があった為、待機を続けておりましたが、今現在給与の支払いも研修も始まらず、ご連絡を差し上げても「もうしばらくお待ちください」と繰り返すばかりです。
こういった企業に対し、どのような対応が望ましいのでしょうか?
待機期間の給与の請求は出来るのでしょうか?
なお、誓約書及び雇用契約書は入社日にということで、未だ交わされておりません。
宜しくお願い致します。
key0190さん ( 東京都 / 女性 / 29歳 )
回答:1件
小島 信一
社会保険労務士
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はっきりしませんね
key0190様、はじめまして。社会保険労務士の小島です。
心中、お察しいたします。
次の就職活動をすればいいのか、待っていればいいのかはっきりしない状態が続いていることと思います。
本件、法律的には、「8月1日に労働契約は成立している」と解釈できます。ただ、何らかの事情が生じて財団さんが人を雇用できない状態になっていると推測します。
よって、結局どうなるのか、をもう一度、はっきり聞くことが望ましいといえます。
また、給与を払う、という約束が反故していることから、財政的にも厳しくなっているのではないでしょうか?
よって、入団したとしても同じような問題が今後も生じるかもしれません。
今回の問題は「結局、今回の入団はどうなるのか」をはっきりさせることに尽きます。
もう一度、電話をして聞くか、それでも動いてくれないならば、労働基準監督署などへ相談に行くのがいいでしょう。または、社会保険労務士などの専門家に手紙を書いてもらうという方法もあります。
さて、8月1日に労働契約が成立しているとするならば、それ以降の賃金をどうするのか、という問題が生じます。使用者の都合で休業を命じた場合、平均賃金の60%を支払うことが労働基準法上の義務となっています。厚生労働省からの通達には「企業の都合によって、就労の始期を繰り下げる、いわゆる自宅待機の措置をとるときは、その繰り下げられた期間について、労働基準法第26条に定める休業手当を支給すべきものと解される」(昭和63年3月14日 基発第105号)というものもあり、今回はこれに該当しそうですね。この通達と労働基準法第26条を根拠に未払い賃金を請求することもできます。
いずれにしても、何らかの行動を起こさなければ進展しそうもありません。
以上
(現在のポイント:-pt)
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