対象:会計・経理
荒添 美穂
ITコンサルタント
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手順に目を向けましょう
システム監査人協会九州支部副支部長&公認システム監査人の荒添です。
ご質問は、
会計がシステム化されている場合の監査の仕方についてかと思います。
大きく3つの指針に分けてご回答申し上げます。
1.プロフェッショナルになる場合
システム監査人の中でも、専門監査人資格というものがございます。
会計システム専門監査人が、ご質問の業務に精通する資格と思います。
資格をお取りにならなくとも、資格取得カリキュラムにお目通し頂け
ますと、かなり、お役に立つのでは・・・
2.IT業務処理統制(※)から問題にする場合
※(会計のシステムの内容や保守)
システムは、その中身よりも、3で述べるシステムへ入力する原票や
入力方法、チェック方法などの運用の不適からおかしくなる場合や、
システムのバックアップや更新のミス、データの管理不適から壊れる
場合の方が、圧倒的に多くなります。
ここの正当性を監査するのがIT業務処理統制です。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/tousei/20070306/263959/に
一般的な知識が紹介されています。
また、システム監査人協会でも、このあたりのセミナーを実施したりして
おります。(終了分)http://www.saaj.or.jp/kenkyu/naibuseminar13.html
3.運用に着目した監査
どのようなシステムを利用されているかにもよりますが、
パッケージ等の場合は、そのシステムの仕様から監査されるのは、
専門家でないと難しいでしょうし、パッケージの良しあしを監査する
よりも、その運用形式に着目されるのが良いかと思います。
紙ベースの監査と同様の、経理的な専門的見解に加え、
◆ どの証票から何を入力しているか
◆ 入力原票となる証票は、正確で妥当か
◆ どのように入力と原票のチェックをしているか
◆ 入力確定後の変更は、承認されたもので履歴を残すなど、手順に
沿って、正当に行われているか
を念頭に、監査を実施されてください。
ご不明点、詳細な回答へのご依頼がございましたら、またご質問ください。
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この回答の相談
自計化の監査の仕方について教えてください
税理士事務所で勤務している新人職員です。
顧問先が紙の帳面を書いている場合には、監査がしやすいのですが、
パソコンで入力をしている場… [続きを読む]
matsumoto7さん (熊本県/29歳/男性)
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