対象:ペットの医療・健康
RE:犬の乳腺腫瘍
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現在の獣医療では、乳腺腫瘍の摘出を行う際、同時に避妊手術を行なうべきかどうか、いまだ議論されています。現在報告されているデータでは避妊手術を行なっても、行なわなくても乳腺腫瘍の再発率には影響がないとされているためです。ですが、この報告は乳腺の腫瘍が良性か悪性かは問わず、統計を取った結果なので、ホルモンに影響を受ける腫瘍であれば、理論的には卵巣を摘出した方がよいとも言われています。
上記のように獣医師によって意見は異なりますが、動物の負担を考えれば、卵巣と子宮も同時に取った方が良いと私は考えています。その理由は以降の卵巣子宮の病気の心配が要らなくなること、麻酔のリスクが一度で済むということです。乳腺に腫瘍を持つ犬が同時に卵巣に異常を持つことも珍しくないことも手術をお勧めする理由のひとつです。
術前に良性か悪性の判断がつかないか?ということですが、残念ながら針吸引生検(細胞診とも呼ばれます)では『乳腺腫瘍』の良性か悪性かは判断できません。しかし、乳腺部にできた『他の悪性腫瘍』の診断がつくことがあります。この方法を実施するかはかかりつけの先生とよくご相談なさってください。
いずれにせよ、腫瘍は早期発見早期治療が最も大切です。大切な家族の問題ですから、時には勇気ある決断も必要でしょう。
評価・お礼
uki さん
丁寧でわかりやすい説明をありがとうございました。
その後の経過ですが、1週間のんだ抗生物質は効果がなく、薬を変えた1週間後に脇腹のシコリが無くなり腫れていた乳房から多量の排膿があり元の大きさに戻りましたので、手術の予約を入れておりましたが、診察の結果今回は暫く様子をみることになりました。
現在は1週間毎に診察に行っております。
大事な家族なので、今後もスキンシップを兼ねて身体のチェックをかかさないようにするつもりです。
もし、乳腺の手術を受ける事になったとしたら、合わせて避妊手術も行う事も考えています。
この度はありがとうございました。
すごく悩んでいたので、とてもありがたかったです。
本当に感謝しています。
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