対象:住宅設計・構造
森岡 篤
建築家
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鉄骨造はさまざま
zoさんこんにちは
中野区の設計事務所:パルティータ建築工房の森岡と申します。
鉄骨造(重量鉄骨)は、外壁の選択肢が非常に広いです。
ALCやサイディング系の木造に近いものから、超高層で使われているカーテンウォールやプレキャストコンクリート(プレコン)外壁まで、さまざまです。
仕上、仕様が異なるので、単純比較は難しいのですが、ALC、サイディング系のコストの安い軽量外壁では、RCより安くなる(坪当たり10万以上)事が多いですが、プレコンやカーテンウォールでは、S造の方が高くなる事も少なくありません。
鉄骨造はRCより重量が軽いため、基礎コスト(杭)が安くなるが多いです。
又、梁スパンを大きく取り、無柱空間を作ったり、耐力壁のない開放的スペースを作ることもできます。
これはオフィスとして、魅力的な要素になり得ます。
一方、鉄骨造は、軽いためにRCと比べ、遮音や振動に不利です。
外部の騒音、振動を拾うこともあるし、床振動が問題になることもあります。
テナントビルでは、仕様によってはRC造に比べ、賃料単価が下がる可能性があります。
テナントビルか自社ビルかで、当然収支は変わりますので、5階建て(一部テナント利用)、3階建て自社ビル、RC、鉄骨造の各ケースで、収支シミュレーションを行い検討する必要があります。
医療用施設では、精密測定機器使用等により、振動を嫌う場合があり、この場合は鉄骨造よりRCが有利です。
使用目的を明確にする必要があると考えられます。
工期の点では、現場で各階コンクリートを打設するRC造より、躯体鉄骨を工場製作する鉄骨造の方が有利(工期が短い)です。
当事務所もオフィス設計を行っておりますので、よろしければお問い合わせ下さい。
参考にしていただけたら幸いです。
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この回答の相談
現在、自社ビル劣化のため、新規ビルの建設を検討しております。
現行のビルは1階ガレージの3階建てですが、オフィス拡張も必要なので、3階建て以上のオフィスが必要です。
そこで、
私どもが検討… [続きを読む]
zoさん (東京都/27歳/男性)
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