対象:ペットの医療・健康
RE:ポメラニアンの下痢が治らない。
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犬における慢性の下痢は大きく小腸性と大腸性に分けられます。
小腸性下痢での便は正常よりも大量で、形があるものから水様まで様々です。メレナ(タール便)がみられることがありますが、血便や粘液便はみられません。排便頻度は一日2~4回で正常のこともあり、一般的に排便障害やしぶりはみられません。また嘔吐、口臭、腹鳴、鼓脹がみられることもあります。一方、大腸性下痢は正常よりも一回の糞便が少量で、メレナはなく、血便や粘液便がみられることが多いです。排便頻度は一日に4回以上と著しく増加し、排便障害やしぶりがみられることもあります。また嘔吐は一般的にはみられないといった特徴をもちます。
原因としては小腸性下痢では炎症性腸疾患、リンパ管拡張症、腫瘍、感染、寄生虫、膵外分泌不全、肝胆道系疾患、食事性アレルギー、代謝性疾患など、大腸性下痢では炎症性腸疾患、腫瘍、感染、寄生虫、過敏性腸疾患、代謝性疾患などがあげられます。
これらの原因を診断するには、糞便検査、血液検査、尿検査、レントゲン検査、必要に応じて、内視鏡検査や試験開腹し病理検査を行うこともあります。今回かかりつけで処方された下痢止めと整腸剤を服用しているようですが、これらの検査を行っていないのでしたら一度検査を行い原因をはっきりさせることをお勧め致します。
評価・お礼
とし坊 さん
細かく説明していただき、どうも有り難うございます。
薬を飲んでは一時的に良くなり、でもまた薬を止めてしまうと、また下痢をするという繰り返しの症状。どうやら精密検査をしないといけないのかもしれません。
先生のご指導が無かったらそれらのことも見逃してしまったかもしれません。
有り難うございました。
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この回答の相談
2歳になるオスのポメラニアンについてですが、昨年の12月くらいから下痢をしており、獣医さんから貰ったディアバスター錠と、ビオイムバスター錠を飲ませても治りません。常に下痢をしている訳でも… [続きを読む]
とし坊さん (東京都/54歳/男性)
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