対象:ペットの医療・健康
RE:モルモットの下半身不随
頸部のリンパ節の腫れと下半身の不全麻痺についてですが、まず頸部の腫れはモルモットで一般的にみられる頸部リンパ節炎の可能性が高いと思われます。リンパ節の針生検で細菌感染による炎症の確認を行います。治療として抗生剤の投与を行って様子をみます。しかし、抗生剤に反応が認められないようであれば外科的にリンパ節の切除を行う必要があります。
下半身の不全麻痺の原因についてですが、外傷性に脊髄神経の損傷が起きた場合やビタミンCの欠乏から後肢に力が入らなくなる場合が考えられます。脊髄損傷が原因で後肢の不全麻痺が起きているようであれば通常、圧迫病変の確認・除去(手術)とリハビリが必要になります。しかし、モルモットでは圧迫病変の確認と除去は技術的に難しいことが多いです。よって治療法は後肢のリハビリ、針や灸、レーザーなどが主な治療法となります。このような治療を行って改善がみられるかどうかですが、反応があるかないか分かりません。神経が重度に損傷し変性が認められるようであれば、治療には反応しないと思われますし、神経の損傷が軽度であれば少しずつ反応が認められると思います。
また、脊髄神経の損傷が認められないようであればビタミンC欠乏による後肢の異常を疑って食事の改善とビタミンCの投与が勧められます。
実際に診察をしていないので病気の原因が分かりませんがビタミンCは水様性ビタミンなので過剰投与の心配がないことから投与が勧められます。また、後肢の不全麻痺の精密検査はなかなか難しいことからリハビリ、レーザー、針や灸など行う病院があれば行って様子をみるのも一つの方法と思われます。
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ききさん (静岡県/30歳/女性)
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