神経症か軽度うつ状態?食生活等改善し楽しめる趣味を
動くのが億劫で体が動かず、いくら寝ても眠くてボーっとした状態では、大学の課題は進まず通学も苦痛になり、アルバイトも休みがちになるのは無理からぬところです。これらの症状は神経症や軽度のうつ状態の可能性があり、放置すれば学業ばかりでなく日常生活や人間関係にも影響しかねませんので、早めの対策が必要です。
そのような状態に陥った原因としては、大学での学業や人間関係などからくるストレス、環境の急激な変化、何らかの精神的トラウマ、食生活や栄養バランスの乱れ、それに低体温などが挙げられますが、何か思い当たる要素はあるでしょうか。
お話の中でポイントになりそうなのが、食欲が増えているという点です。ストレスで過食気味になっているのかも知れませんが、問題は何をよく食べているかです。全うなものを食べていればよいのですが、以下に挙げるものをよく食べていれば、上記の諸症状の原因になり得ます。
甘いものや炭水化物などの糖質を過剰に摂取すると反応性低血糖を、アミノ酸やビタミン、ミネラルが不足すると神経伝達物質の欠乏をそれぞれ招き、神経機能を損ねて体の重さや意欲、思考力の低下、不眠傾向の引き金になります。
若い学生さんにありがちな生活パターンとしては、お菓子やチョコレートなどの甘いもの、油もの、加工食品への嗜好、反対に野菜や果物、豆などの不足、一部の人では肉や魚など動物性食品の極端な忌避がみられます。
具体的にはこのQ&Aやコラムに詳述していますが、甘いものや炭水化物、油もの、加工食品の過剰摂取は控え、充分な野菜や果物、豆、それに適量の肉や魚を食べることが大切です。また38℃前後の温めの湯に半身浴で10〜15分間ゆったりと浸かりましょう。
それと伴に運動も心がけましょう。自律神経が調整され、ストレスの解消になりますし、夜の安眠にもつながります。また心から楽しめる趣味を一つか二つ持ち、生活の幅を広げることもお勧めです。
回答専門家
- 吉野 真人
- ( 東京都 / 医師(精神科) )
あなたの自然治癒力を引き出し心身の健康づくりをサポートします
病気を治したり予防するにあたり、いちばん大切なのは、ご本人の自然治癒力です。メンタルヘルスを軸に、食生活の改善、体温の維持・細胞活性化などのアプローチを複合的に組み合わせて自然治癒力を向上させ、心と身体の両方の健康状態を回復へと導きます。
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この回答の相談
他のご意見も聞きたく再度質問させていただきました。
最近大学での課題の量が増え、さらに質も求められるようになりました。
課題を出すのが嫌で大学に行くのも嫌になってきました。
自分でうま… [続きを読む]
りえなさん (京都府/19歳/女性)
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