睡眠時間確保&睡眠状態の検証&良眠の為の条件整備を
元々夜型で朝が苦手の人にとって午前3時の起床に適応するのは大変だと思いますが、その中でも寝坊をほぼゼロに出来た事には自信を持ってよいと思います。それでも年に3回くらいとはいえ、目覚ましも電話も聞こえないほど熟睡して遅刻してしまうのは何とかしたいものです。
先ずチェックすべきは睡眠時間です。午前3時という起床時間から逆算して、充分な睡眠時間を確保できる時刻に就寝できているかどうかが大切です。就寝時刻がどうしても遅くなる場合には、帰宅時刻を早めたり夕方に仮眠をとるなどの工夫が必要になります。
次に重要なのは睡眠の「質」です。充分な睡眠時間が確保できても睡眠の質が悪ければ、必要な睡眠が得られず朝の寝坊に繋がります。具体的には深夜のノンレム睡眠が浅いと中途覚醒を招き、熟睡感が得られず朝の目覚めの悪さをもたらします。
典型的な事例としては「睡眠時無呼吸症候群」があります。これは睡眠中に頻回に無呼吸が発生して睡眠が浅くなり、熟睡感の欠如と日中の眠気を招く睡眠障害です。本人がそれと気付かずに、家族にいびきや無呼吸を指摘されて発見されるケースも目立ちます。
従って一度家族の方に睡眠を観察していただき、万が一いびきや無呼吸があるようならば、いびき外来か睡眠外来のある病院を受診しましょう。診療科は多くの場合、耳鼻咽喉科です。
無呼吸がないとしても睡眠の質を高める工夫は大切です。良質な睡眠を妨げる要素は極力排除しましょう。若い男性に目立つ睡眠を妨げる要素として、深夜に及ぶパソコン作業やテレビ観賞、コーヒーの多飲などがありますが、何か該当する要素はあるでしょうか。
夜の眠気を誘発し睡眠の助けになる工夫としては、就寝の1〜2時間前から部屋を少し暗くして静かな音楽を聴くなどの方法があります。ラベンダーなどの香りも眠気を誘います。またお風呂は38℃前後の温めの湯に半身浴で15〜20分ゆったりと浸かるとよいでしょう。
回答専門家
- 吉野 真人
- ( 東京都 / 医師(精神科) )
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