睡眠が浅い?睡眠薬の種類検討&睡眠の質高める工夫を
毎日6・5時間から7・5時間を睡眠に充て休日には15〜17時間も眠るとすれば睡眠時間は充分であり、むしろ睡眠の「質」が問題です。午前中の猛烈な眠気は実際には良質な睡眠が得られていない証拠です。
うつ病の主症状の一つに睡眠障害があり、大きく入眠障害と中途覚醒、早朝覚醒に分類されますが、以前に中途覚醒、早朝覚醒と診断されていたということは、現在でもその名残りで睡眠がたいへん浅くなっている可能性があります。うつ病は睡眠の質にも影響するのです。
睡眠薬など薬剤の影響も考える必要があります。早朝覚醒に対しては緩徐に効く睡眠薬が投与され主に未明から早朝の眠気を誘発しますが、反面で朝の目覚めを悪化させ午前中の睡魔を誘発する危険性もあります。
従って睡眠薬の選択とうつ病のコントロールが重要なポイントになりますが、うつ病の具合と睡眠薬の種類はいかがでしょうか。いずれも主治医との関係性やコミュニケーションが大切な要素ですが、その辺は問題ないでしょうか。
同時に睡眠の質を高める工夫も必要です。睡眠の質を左右する要素として、寝具の構造や寝室の温度等の睡眠環境、食事の栄養バランスや時間、体温管理、それに就寝前の過ごし方など多岐にわたりますが、睡眠を浅くする原因として該当するものはあるでしょうか。
栄養バランスを例に挙げると、砂糖や糖質の摂り過ぎは反応性低血糖を、ビタミン、ミネラル、アミノ酸の不足は神経伝達物質の欠乏をそれぞれ招き、神経機能を損ねて睡眠障害の引き金になります。具体的にはこのQ&Aやコラムに詳述していますので参考になさってください。
もう一つ検討すべきは睡眠時無呼吸症候群です。これは睡眠中に無呼吸となって覚醒し、それが繰り返されて重度の睡眠障害に陥る病気で、特殊な検査や治療が必要です。ポイントはいびきをかいて無呼吸が実際にみられるかどうかで、家族の観察が有効です。診察は耳鼻科の睡眠外来が担当します。
回答専門家
- 吉野 真人
- ( 東京都 / 医師(精神科) )
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この回答の相談
お世話になります。
私は、6年前にうつ病を発し
それに伴い、睡眠障害(中途覚醒、早朝覚醒)の症状が出ました。
現在うつ病の薬と睡眠薬を、
心療内科の先生に処方していただき、
服用しています。… [続きを読む]
はるのぶさん (愛知県/38歳/男性)
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