対象:住宅設計・構造
志田 茂
建築家
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何が「あたりまえ」なのか
志田茂建築設計事務所 志田です。
一般的に、家は南向きで 南を空け庭をつくる 事が 「あたりまえ」 です。
しかし、「東、西、南には既に家が建って」いる状態で、その「あたりまえ」がいいのかどうか・・・。
結局 土地も大きく家のまわりにスペースを十分とれない限り、その「あたりまえ」はうまく該当しません。
メーカーは、まず、数あるプランからどれかをあてはめる事が基本です。
都市の、しかも密集地では、「あたりまえ」を一度白紙にして考えれば、また違った可能性がでてくるのです。
「北側の景色が良い」のであれば、それは、その土地の長所なのだから、それを生かす事が「あたりまえ」と思います。
東、南、西の3方を囲まれいるとしても、旗竿の取り付き部分は空いているわけで、そこをうまく利用し、かつ、北の眺望も取り込んで、気持ちよく、明るい家を作る事は、可能だと思いますよ。
私のところで設計した家に、東、南、西をビルに囲まれたものがあります。太陽の日を直接入れる事は不可能でした。つまり ''北向きの家''。それでも、工夫し、北の道路に面した窓を大きくとり、明るい家となりました。
「あたりまえ」を捨てれば、いろいろな可能性が生まれます。
納得の家を作ってくださいね!
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ご参考まで、、、その ''北向きの家'' です。
http://www12.ocn.ne.jp/~s-coco/works/No.4/No.4_0.html
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この回答の相談
二階建ての新築を考えております。
南側から出入りする50坪の旗竿地で東、西、南には既に家が建っております。北側は3m程度の擁壁になっております。北側の景色が良いのでそれを生かしても… [続きを読む]
白狗さん (埼玉県/39歳/男性)
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