対象:住宅設計・構造
個人的な考えですが・・・
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とても考えさせられる内容だと思います。
確かに壊れない家を造っていると考えたいですし、壊れた時に大工や設計士の罪が問われないのか?と疑問に思われるのも自然だと思います。
近年、日本は亜熱帯化してきて、台風等の規模や突発的なゲリラ豪雨などは、これまであまり考えられませんでした。今年の夏に西日本を襲った豪雨で、山口県や岡山県、兵庫県でも土石流的なもので沢山の方が無くなったりと、悲しい出来事が起こりましたが、これらも気候の変化による影響や自然破壊等の影響は大きいでしょう。
おっしゃられるように、私たち設計士は、国が定める建築基準法を1つの基準にしながら、それぞれの家が建つ場所の環境条件をどこまで組み込んで、それを建て主の方と予算的な部分等を交えて話しながら丁寧に造っていく姿勢はとても大切だと思います。
しかし世の中には、売り手市場の考えで基準法をクリアーしているというだけで安易に家を建てているところも多いのが実情です。その部分が罪に問われないのか?ということは、これからクローズアップされていく可能性はありますが、現状では法的な部分をクリアーしているということで、その辺りはグレーなゾーンになっています。
今後の取り組みとしては、防災マップなどによる危険地域の特定やそういったエリアでの建築をどう条件づけるか?亜熱帯化してきた日本の気候は、これまで日本の家造りでは合わなくなってきている現状等、国全体での対応が必要でしょう。私たち設計士や工務店は、それを先取りして誠実に対応していきたいものだと改めて思いました。投げかけをどうもありがとうございます。
八納啓造
評価・お礼
jka さん
たしかに自分にも「売り手市場」に踊らされがちな部分があると自覚するきっかけとなる回答でした。
建築に限らず、この世に完全なものは存在しませんが、それを目指そうとする姿勢と、誠実さを感じました。
ご回答ありがとうございました。
回答専門家
- 八納 啓造
- ( 建築家 )
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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この回答の相談
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jkaさん (京都府/34歳/女性)
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