対象:投資相談
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吉野 充巨
ファイナンシャルプランナー
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毎月分配型の投信と分散投資について
551 様
初めまして、ライフ・プランの実現と資産運用を支援するオフィス マイ エフ・ピーの吉野充巨です。
確かに毎月分配などの投資信託の売れ行きが他の従来型の投信を圧倒しているようです。
ご購入される方の誤解もあるかもしれませんが、売れ行きに高い影響を与えているのはそれよりも人間の不合理性にマッチするように設計されているからだと考えられています。
それは近くの利益(毎月分配金が入る)を得ることを好む特性と遠くの利益との比較ができないというものです。また、緩慢な損失は受け入れられるが、急激な損失はパニックを引起すなど行動心理学を応用したものです。
従いまして、新聞や雑誌、マネー専門誌にこれだけ毎月分配型の不利な要素、資産形成に不向きであることが掲載されていても、ご購入者が多いことの説明がつきません。私も微力ながらコラムやご質問への回答、ホームページで多分配型投信が資産形成に非効率なことを書いています。
ただし、投資信託の信託報酬の高さや上記のような不利な商品にお気づきになられた方達は、上場投信=ETFにシフトしています。
欧米ではすでに株式投資の大勢はETFに置き換わり、売買金額が固有株の取引額を上回っています。日本でも急激に比重が高まっています。
なお、1984年12月末から2007年12月末までの23年間東証一部上場株式全銘柄の時価総額加重平均配当込みの平均リターンは5.6%です。また、2008年は同基準で-41%ですがそれでも2.18倍の成果が得られています。(ただし、手数料・税籐の影響は除かれています)
我々一般投資家のリターンとしては手数料等のコストがかかりますので-1.0%〜-1.5%程度リターンが落ちるものとお考えください。
補足
ところで、551様がまだ毎月分配型の投信を保有されていらっしゃる場合には、資産配分の見直しとインデックス・ファンド(ノーロードで信託報酬が安く決算が1年または無いもの)かETFでのポートフォリオの再編をご検討ください。
なお、国内債券、国内株式、外国債券、外国株式4資産クラスの指数に100万円を均等に資産を配分し、リバランスを毎年行った場合のデータでは、10年保有した場合には最小で113万円、最高は292万円、平均で199万円の成果が得られています(税・手数料を考慮していません)
理由は、
551様もご存知の通り、現代ポートフォリオ理論によれば、最も効率的な投資方法は、インデックス・ファンドをなるべく安く購入して、長期間保有し続けることとされています。
私のHPにインデックス・ファンド、日本のETF(上場投資信託)と日本で購入できる海外のETFを掲載しています。参照下さい。
http://www.officemyfp.com/idxfund-1.html
http://www.officemyfp.com/toushishintaku-7.html
http://www.officemyfp.com/ETF-1.htm
(現在のポイント:-pt)
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私は投資信託を保有していますが きっかけは分配金と複利運用という紛らわしい用語でした 全て分配型投信です イメージが膨らみ多額をつぎ込みワクワクしながら毎日チェックしました 最近うっすら見えて… [続きを読む]
551さん
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