自律神経失調の背景に鉄欠乏?食事改善とサプリ補給を
肩凝りや腰痛、生理痛、便秘や下痢、頭部の多汗の一方で背部の冷え、慢性的な疲労感、睡眠障害、眼精疲労等の症状は自律神経失調を示唆し、ベースにストレスや低体温、栄養バランスの乱れなどが横たわっている可能性があります。
既に漢方や運動、アロマセラピー、鍼灸などに取り組まれ、保温のためにマフラーなどの工夫をされているにも関わらず充分な効果を挙げていない様子です。従ってこれらの取り組みと並行し違ったアプローチも必要とされるようです。
お話の中で気になるポイントが「貧血」です。生理関連の症状と合わせると、鉄欠乏状態が続いている可能性が高いと考えられます。鉄は赤血球内の血色素の原料となるだけでなく、皮膚や粘膜、毛髪、爪などの原料となり、また神経伝達物質の補酵素ともなる重要なミネラルです。
鉄が不足すると神経伝達物質の不足や機能低下を招き、慢性的な疲労感、睡眠障害、自律神経失調の諸症状を招くほか、体内の代謝が低下して低体温、筋肉痛、眼精疲労などに見舞われ、また爪のさじ状変形、脱毛、味覚障害などを併発します。
日本人の閉経前の女性は大半が潜在的鉄欠乏状態にあるとみられ、食事からの鉄分の摂取がたいへん重要です。また鉄だけでなく亜鉛、カルシウム、マグネシウムなどの各種ミネラル、ビタミンB群やビタミンCなどの各種ビタミンも重要かつ不足しやすい栄養素です。
鉄を含めこれらの栄養素を充分に摂取することが、自律神経失調などの諸症状を改善させるためには必須と考えます。そのためには新鮮な野菜や果物、豆などを豊富に摂取し、また肉や魚などの動物性タンパク質を適度に摂取することが必要です。
ただ実際には、野菜や果物などに含まれる栄養価が昔より低下していることもあり、必要な栄養素は食事からのみでは摂り切れないのが現実です。そのためには有効かつ安全で臨床的にデータが揃っている良質なサプリメントを摂取することが必要かも知れません。
回答専門家
- 吉野 真人
- ( 東京都 / 医師(精神科) )
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病気を治したり予防するにあたり、いちばん大切なのは、ご本人の自然治癒力です。メンタルヘルスを軸に、食生活の改善、体温の維持・細胞活性化などのアプローチを複合的に組み合わせて自然治癒力を向上させ、心と身体の両方の健康状態を回復へと導きます。
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この回答の相談
39歳女性 会社員 既婚(出産歴なし)です。
仕事は建設関係で1日中PCで図面を書いており肩こり腰痛がけっこう辛いです。
昔から生理も重くひどいときは寝込みます。
貧血なので現在低容量ピルを飲… [続きを読む]
kiku_yaccoさん (愛知県/39歳/女性)
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