不安・恐怖が背景に?ストレス解消と生活習慣改善等を
必要以上に記名や施錠等の確認をせずにいられず、家具等の位置関係が揃っていなければ気が済まないと感じ、また何かの異変があれば事故や事件、災害などが起こるのではないかと未発生の事態に対し過剰の恐怖感を感じている模様です。
記名や施錠等に対し何回も確認したり位置をきちんと揃えること自体はたいへん几帳面な見習うべき態度です。また事前に悪い事態の発生を予測し対応を充分に整えておこうという考え方も、基本的には慎重で立派だと思います。
ただしそれが過剰なほど何回も確認せざるにいられなかったり、悪い事態を予想するあまり日常の行動に必要以上の抑制がかかり、生活や仕事、人間関係にギスギスしたものが生じては、度が過ぎた慎重さ、几帳面さといえます。
恐らく過剰に確認したり、悪い事態を予想するような思考サイクルが出来てしまっているものと推測されます。そのようなサイクルに陥っているのは、心の中に常に何か不安や恐怖の感情があり、それを穴埋めするために過剰に確認したり、悪い予想を繰り返すのではないかと考えられます。
従って不安や恐怖のような感情があるとすれば、それを如何に認識し解消させるかが解決へのポイントとなります。そういう感情を生み出す原因として多いのはストレスや過労、環境の急激な変化、生活習慣の乱れなどが挙げられますが、何か該当するものはあるでしょうか。
一例として食生活の乱れによる栄養バランスの破綻があると、神経機能の低下を招いて不安や恐怖の感情が強くなり、それを穴埋めするために過剰に確認せざるを得なくなったり、極端に悪い予想をする状態になることがあり得ます。
具体的には砂糖など甘いものの過剰摂取は反応性低血糖を、ビタミン、ミネラル、アミノ酸などの欠乏は神経伝達物質の機能不全をそれぞれ招き、上記の感情を持ちやすくなります。これについてはこのQ&Aやコラムでしばしば解説しておりますので、参考になさってください。
補足
それと並んで、ストレス解消にも励みましょう。例えばスポーツなどがお勧めです。体を動かすことによって脳も刺激を受け、考え方が少しでも前向きになります。また体の深部が温まり代謝も活発になるため神経伝達物質の働きが良くなり、考え方の幅が拡がります。スポーツも含めて、心から楽しめる趣味を一つか二つ持ちましょう。
回答専門家
- 吉野 真人
- ( 東京都 / 医師(精神科) )
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この回答の相談
試験で必要以上に名前の記入やマーキングの位置を確認します。掃除をする際も床のマス目に机が揃わないと納得がいきません。手紙の内容・ガスの元栓・家の鍵・蛇口の確認を何度もしてしまい… [続きを読む]
Yoheiさん (北海道/21歳/男性)
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