対象:住宅設計・構造
森岡 篤
建築家
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いろいろな問題点
がっくり・・・さん、こんにちは
パルティータ建築工房の森岡と申します。
それは大変でしたね。
住宅は、雨が降った時支障がないようにする必要があります。
昨今ご指摘のようなゲリラ豪雨が増えているため、今まで以上の対策が必要です。
ご質問内容からすると、雨水処理の基本ができていないようです。
**・建物が受ける雨
屋根に降った雨は、雨樋で受け、雨水排水経路で下水管に放流するのが基本です。
**・敷地に降る雨
敷地の建物以外に降った雨は、ある程度の量までは地中に浸透しますが、限度を超えると地表に溢れます。
地表の水は、地面に水勾配を取って、敷地外(道路)に流す必要があります。
距離が長かったり、建物に囲まれ、水勾配で流すのが難しい場合は、庭に低い部分に開放桝を作り、地表の水を排出します。
お宅では、これが機能していないように思えます。
**・擁壁水抜き孔
擁壁は鉄筋コンクリート製でしょうか。
擁壁には、水抜き孔が必要です。
水抜き孔に地中の水が流れるように、擁壁内側は砂利のような水はけの良い層でなければいけません。
水抜き孔は、擁壁にコア抜きして開けることはできます。
(鉄筋が切れるかもしれないが、雨水を優先)
擁壁の裏側が、粘土のような水を通さない土だと水が流れないので、その場合は土を入れ替える必要があります。
**・東側擁壁の水抜き孔からの雨水
隣地高い側の擁壁に水抜き孔があり雨水が流れてくるのは、仕方のないことです。
この水の量が多いと、敷地が水浸しになり、じめじめしてしまいますね。
この様な場合は、隣地擁壁に沿って、側溝を作り、側溝で受けた雨水を下水に接続して排水するのが良いと思います。
参考にしていただけたら幸です。
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