対象:住宅設計・構造
森岡 篤
建築家
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ドライエリア上駐車は問題
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すくあーろさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡と申します。
地階に住宅の居室を設ける場合の1つの方法として、ドライエリアがあります。
ドライエリアの上にグレーチングを敷くこと自体は認められますが、上を駐車場にすることは、ご指摘のように地下居室の要件としては認められません。
住宅で駐車場かどうかというのはグレーで、車がなければ駐車場ではない、ということはあるかと思います。
しかし、玄関近くで、避難通路になる部分のドライエリアは認められていないようです。
もしドライエリア上にグレーチングがあって歩行できたとしても、地下火災の場合に、避難通路が閉じられるからです。
ドライエリア付き地下で、もう一つ注意が必要なのは、雨です。(法規制でなく、実質的問題)
突発的な豪雨が年々増えています。
周辺の地形により、低い地域は、道路に浸水する可能性があります。
ドライエリアの壁が立ち上がっていればドライエリア面積分+住宅壁面の雨量ですが(これでも大変な量)、車がドライエリア上に乗る納まりだと、立ち上がりが取れないので、道路に浸水した雨を呼び込んでしまいます。
建築は、さまざまな規定でがんじがらめで(ドライエリアも他に規定有り)、一つ仮定がずれるとガラガラと崩れてしまう、というのは良くあることです。
ある程度の段階で、専門家に相談されることをお勧めします。
参考にしていただけたら幸です。
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評価・お礼
すくあーろ さん
くわしい解説ありがとうございます。
よくわかりました。
玄関近くのドライエリアにも気をつけます。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
住宅プランを練っているのですが、地下室の利用を考えています。
地下室は一般的に湿気が問題になることから、ドライエリアの設置が推奨されます。
私のプランでは、ドライエリアのスペー… [続きを読む]
すくあーろさん (東京都/37歳/男性)
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